紫は、青と赤を混ぜて作ることができます。
できるはずです…
でも、赤と青の混色で作った紫って、あまり鮮やかではありません。
ちょっと渋い。ちょっと暗い。これじゃないのだ…
もっともっと鮮やかな紫で塗りたい!
そういう時は紫の絵具の方がずっとずっと鮮やか。紫の絵具はたくさんあるので、比べてみたいと思います。
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紫って何に使う?
私は、15年くらい前は、異様に紫を愛していました。(今はその熱はちょっと冷めました笑)
なので、理想の紫を求めて、たくさん紫の絵の具を買いました。
一番よく使うのは、紫の花でした。
紫の花ってたくさんあるんです。
すみれやパンジー、キキョウ、紫陽花、クレマチス、朝顔、藤、ラベンダーなど。
透明水彩で花を描くなら、鮮やかな紫は必須ですね。
水で薄めたら、うす紫にもなります。
また影の色としても便利です。紫は色相環の中では暗い色なので、暗いところを表す色としても使うことができます。
あとは、紫は黄色の補色なので、使う頻度は高いと思います。黄色やオレンジ、茶色の影色にもなります。青系と混ぜることもあります。
持っている紫絵具を比べてみた
紫は透明水彩メーカーの間でかなり違いがあります。それぞれ独自の紫ですね。私の持っている絵具でレビューします。
一番紫のバリエーションが多いのは、シュミンケホラダムです。色々な紫があって面白い。こんなに種類が必要かな、とも思いますが、どの紫も素敵で迷います。
シュミンケホラダムの紫
[シュミンケ]キナクリドンパープル(粒子が細かい紫)[シュミンケ]マンガニーズバイオレット(キナクリドンパープルよりも粒子が荒い)[シュミンケ]キナクリドンバイオレット(キナクリドンパープルより赤みがかっている)シュミンケはあとシュミンケバイオレットという、ホルベインのパーマネントバイオレットと同じ色と、コバルトバイオレットヒューという青味の強い紫があります。とにかく、色味のバリエーションが豊富というのがシュミンケホラダムの特徴です。
ホルベインの紫
ホルベインは発色がいいです。パーマネントバイオレットがいわゆる紫。使いやすい。
[ホルベイン]パーマネントバイオレット(一般的なブルーバイオレット)[ホルベイン]ブライトバイオレット(かなり鮮やか。)ウィンザー&ニュートンの紫
ウィンザー&ニュートンの紫もキレイです。ウィンザーバイオレットはホルベインのパーマネントバイオレットと同じ顔料なので、同じような色です。ウルトラマリンバイオレットは青紫です。
[W&N]ウィンザーバイオレット(ホルベインのパーマネントバイオレットと同じ顔料、やや青い)[W&N]ウルトラマリンバイオレット(ウィンザーバイオレットよりもさらに青い)月光荘の紫
月光荘の紫は個性があります。面白い色味…紫ピンクのコバルトバイオレットは月光荘でしか買えないおすすめ色です。
[月光荘]モーブ(鮮やかな紫です。他のメーカーにはない不思議な色)おすすめの紫
どれか一色、ということなら、ホルベインのパーマネントバイオレットと、ウィンザー&ニュートンのウィンザーバイオレットがおすすめです。(同じ顔料で、似たような色味)さっと水に溶けやすく、発色は強くないですが、明るく発色します。
今私が使っているのは、シュミンケのキナクリドンパープル。粒子が細かく滑らかです。マンガニーズバイオレットは粒子が荒いけれど、面白い紫で、これもこれでお気に入り。
おまけ、紫ピンク
紫とは違うかもしれませんが、うす紫〜ピンクの絵の具もあります。とても華やかな色味。
こちらも混色では絶対作れない色でおすすめです。ウィンザー&ニュートンのコバルトバイオレットは色が薄く、月光荘のコバルトバイオレットの方が色が強くておすすめです。ホルベインのコバルトバイオレットは、白が混ざった混合色ですので、混色の際、色が沈みますが、これはこれでキレイな色です(画像なくてごめんなさい)
おわりに
一口に紫の絵具といっても色々ありますね。
鮮やかな紫の絵具は一つあると便利です。
色相的には二次色といって、三原色(赤、黄、青)の混色で作れる色のひとつです。
二次色は、オレンジ、緑、紫の3色です。
色相環の中では黄色の補色にあたる色です。
なので大事な色なのかな〜と思っています。
今回ご紹介した紫の絵具は、混色で作れないような色味ばかりなので、興味ある方は是非!