透明水彩で使う画材の中で、パレットはそこまで大事ではない、と言われます。パレットは水彩紙や筆と違って、作品の仕上がりに直接は影響しないからです。なので、安いプラスチックのパレットでも、何も問題はありません。
ですが、パレットは絵を描くたびに使うもの。使いやすいものだと、快適に作業できますし、絵に向かっている時の気持ちも変わってきます。
では見てみましょう!
プラスチックパレット
最初に買うときは100〜300円くらいのパレットだと、とても気軽です。プラスチックのパレットは、画材店だけでなく、文具店やホームセンターでも購入できます。私も最初はプラスチックの300円くらいのパレットを5年ほど使っていました。
このパレットは100円ショップダイソーで買ったものです。100円ですが、とてもよくできていて、使いやすいです。ちょっと絵具を入れるスペースが浅いですが、そこまで問題ないです。色も真っ白なので、絵具の色が見やすいです。コスパ良いです。
こちらはサクラの15色パレットです。最初は15色入れば十分です。色は真っ白ではなく青白い感じがします。私はちょっとそれが気になります。
サクラの15色パレット⬇︎
プラスチックパレットの良いところは、ずばり、安い、軽い、手に入れやすい、の3点です。値段がとても安く、売っているところが多いので、手に入りやすいです。そして軽いので、持ち運びもしやすいです。
プラスチックパレットの悪いところは、色が染みつきやすいところです。長い間プラスチックパレットを使っていると、色がどんどん染み付いてしまい、絵具の正確な色が分かりにくくなってきます。なので、そうなってきたら買い替え時なのですが、次に買うパレットは、次の章で紹介するアルミ製がおすすめです。
アルミ製のパレット
アルミ製のパレットは、1500円〜3000円くらいで、値段が高いのですが、とても使いやすいので、少し上等なものが使いたくなってきたらおすすめです。でも絵の仕上がりには、さほど影響しないので、ご安心を^^
これは私が使っているアルミ製のパレットです。アルミ製のパレットには、ターレンスのものや、ホルベインのものがあります。デザインはほとんど同じです。
絵具の色がしみついたりしないので、拭き取ればいつでも真っ白です。私のパレットはいつもは汚いのですが、拭き取れば、真っ白にきれいになります。
また適度な重さがあるので机の上で安定します。そして、絵具を入れるスペースが広めで、仕切りも深いのでたくさん入ります。
そして丈夫です。このパレットは10年以上使っています。
仕切りの数が、13色、26色、35色、39色など色々なサイズがあります。
絵具の数が少ない人には13色、やや多い人には26色がおすすめです。
まだ混色に慣れていない人は、絵具の数はあまり増やさず、手持ちの絵具の混色パターンを覚えていくと、色使いが上達するので、13色のパレットがおすすめです。こちらは、混色スペースがとても広く、ゆったり使うことができます。値段もアルミパレットにしてはお手頃です。
13色パレット⬇︎
いま私が使っているものは26色入りのパレット。そこそこたくさんの種類の絵具を入れたい人にはおすすめです。ただ、ちょっと数が多いので、あまり使わない色もあります。私の場合は主軸にしているのは14色で、残りの12色はなくても絵が描けるのですが、珍しい色や好きな色を入れて、絵のアクセントにしています。
私が使っているもの、26色↓
もっと色を入れたい場合は35色パレットか39色パレットがおすすめです。
こちらが35色パレットです。たくさん絵具が入る割には混色スペースも広くて使いやすそうです。
39色パレットの方は、さらに数がたくさん入るのですが、こちらは混色スペースがかなり狭いので、使い方が限定されるかもしれません。大きさも少し小さめです。混色はあまりしない、という方におすすめ。
もちろん、制作スタイルにもよるので、自分に合ったものを選べばよいと思います。
まとめ
パレットは絵の仕上がりには、関係ありませんが、使いやすいパレットがあれば絵具が扱いやすくなると思います。混色もしやすく快適です。
最初は手軽なプラスチックのパレットで、何も問題はないのですが、いずれはアルミのパレットが欲しくなってくる日が来ます。なので、少し投資してもいいな、と思える場合は、最初からアルミのパレットを買ってしまうのもアリです。絵具や筆のように消耗しないので、一生使う事ができます。私はアルミのパレットに切り替えてから12年ほど経ちますが、耐久性があるので、ほぼ経年による劣化なしです。
いいパレットないかな?とお探しの方は是非検討してみてくださいね。
年末にパレットの調整もするので、その様子も記事にしたいと思っています。
パレットの作り方に関する記事はこちら↓