今回は空のハーフパンを買って絵具を収納する話です。ハーフパンに絵具を出しておくメリット、デメリットやおすすめのハーフパンも紹介していきます。
Table of Contents
ハーフパンとは?
初心者さんのために、まずハーフパンについて解説したいと思います。水彩絵具といえばチューブをイメージする方が多いと思いますが、ハーフパンもスタンダードな透明水彩の形です。
ハーフパンとは絵具を入れる小さなプラスチック製の容器のことです。フルパンの半分のサイズということでサイズは大体(16×19×11mm)くらいで各メーカー共通のサイズとなっています。
ハーフパン絵具は、絵具があらかじめ箱の中に固められています。最初から乾燥した状態で売られています。固形水彩と呼ぶこともあります。

コンパクトで持ち運びに便利なので、携帯用の水彩セットとしても人気があります。また四角い形状からたくさん並べてもコンパクトなので、種類多く絵具を揃えたい人にも最適です。

通常のチューブの絵具と固形水彩には、どちらもメリットデメリットがあり、迷っている方にはそれぞれの特徴を紹介しているこちらの記事もおすすめです。
空のパンを購入してみた
空のハーフパンとは?
そんな固形水彩なのですが、実は空のハーフパンが売っています。(絵具が入っていない空っぽの箱です)
私も普段はチューブの水彩をメインに使っていて、あまり固形水彩を使うことはありません。固形水彩を使うときも、わざわざハーフパンから絵具だけだして、パレットにくっつけて使っています。
ただ、ハーフパン自体は絵具の保存にとても便利なので、空っぽのハーフパンを購入してみることにしました。これは画材店では見かけることがないのですが、Amazonで購入できます。家に溜まっている絵具をハーフパンの中に入れて、コンパクトに収納しようというアイディアです。
追記:おすすめのハーフパンの情報(2022年8月)
色々買ってみたのですが、バリがついていて汚いものや、形がゆがんでいるものも多くなかなかおすすめが見つからず…
その後Amazonでなかなかよさげなハーフパンを見つけたので、ご紹介させていただきます!
それがこちら!↓
数も多いし、こちらはバリなどは一切なくてとてもきれいな商品でした!形も揃っています。今まで買った中では一番よかったですね。

で、ハーフパンに磁石をつけられたら…やっぱり便利ですよね。磁石がついていると、お菓子の缶やアルミのペンケースにも固定できます。
このハーフパンには磁石がついてなかったので、また別にマグネットシートを購入することに。「サイズがちょうどいいのがあったらラッキーだなあ」と探してみたのですが…
ちょうどいいのがありました!
サイズが10mm×15mmにカットされているので、切る手間もないですし、サイズもちょうどハーフパンにはみださずに収まります。嬉しい!

ぴったり✨
ハーフパンに絵具を詰める方法
絵具を詰めてみた
チューブから絵具をハーフパンに移します。端っこの方に押しつけるように絞っていくのがコツです。ちなみに5mlチューブだとハーフパンにはすべて入らなくて、体感半分くらい入ります。

少し硬い場合は爪楊枝で、四隅に広げていきます。
乾燥させます。全てが乾くのにはかなり時間がかかりますので2〜3日待ちましょう。
少しずつ充填していく方がいいのかもしれません。
中には古すぎてチューブの中で硬くなって出しにくいものもあります。そういったものは、チューブ絞り機があると便利です。また口の方は硬くなって出せないけれど、下の部分はまだ柔らかくて使えそうだという場合は、思い切ってチューブをハサミで切って、下から出してしまうのも手です。
無駄にしなくて済んだね
名前を書いておいたほうがいい
ハーフパンに絵具をつめたらすぐにやっておくべきこと。それは記名です。
透明水彩の絵具は、透明感の強いものほど、出してみると黒っぽいです。結果、どの色がどの色かすぐに分からなくなってしまいます。
なので、箱の外側に、色とメーカーを書いたラベルを貼っておきましょう。
これで大丈夫そうです!
私は小さなラベルシールに絵具の名前とメーカーを分かるように書いています。

ハーフパンの収納方法とケース(2026年追記)
金属のペンケース
ハーフパンには何かしらのケースに入れないとバラバラになってしまいます。ケースといっても必ずしも専用のケースが必要なわけではありません。
私が選んだのは金属のペンケース。ハーフパンの裏にマグネットを貼って、金属ケースにくっつけることもできます。


お菓子の缶をハーフパンのケースにする人も多いようです。
最終的に私が見つけたのが、こちらの銀座吉田さんのスチール製のペンケースです。こちらは限界まで薄いのが特徴で、複数購入して重ねても場所を取りません。
ハーフパンはギリギリ入る高さ。しかも横幅もシンデレラフィットまではいかないのですが、無駄なく5列入ります。5×9で合計45色を収納できます。

たくさんの絵具をコンパクトに収納したい人にはおすすめの商品です。

めちゃくちゃ薄いね〜〜
ホルベインアーティストパンカラーのケース
もう一つのおすすめは、ホルベインのアーチストパンカラーのパームボックスです。
こちらはハーフパン用のケースなので、とても使いやすくておすすめです。とてもコンパクトなのに48色も入ります。もともと下の部分がマグネットがくっつく仕様になっていて、磁石を貼ったハーフパンをくっつけることができます(その分ケース自体がちょっと重い)。ありそうでなかった商品です。

ハーフパンと一緒に買っておくと便利ですよ!
実はこちらのホルベインのアーチストパンカラーは、一般的なチューブの絵具とはラインナップも中身の絵具の質も、全く異なるシリーズで、枯葉もお気に入りのシリーズです。コスパのいい絵具を知りたいという方はぜひこちらもチェックしてみてください↓
https://k-garden.art/holbein-artsitpan
ハーフパンに出してよかったところ
チューブの中に保存しておいても、使うあてがない色もあります。いずれは固まってしまうのでしょうが、このように絵具をいつでも使える状態にしておけば、使いたいときに使うことができます。
また場所もとりません。特に残量が少なくなっている色はパンに出してしまった方が省スペースです。(ただ絵具一本は、全部入らないところが惜しいです)
ブログを書くようになってから、絵具同士の比較記事を書いたりすることが増えたので、絵具をパンに保存しておき、すぐ使える状態にしておくのはとても便利だと思いました。これで、特定の絵具を使った作例もすぐに描ける、と嬉しくなりました。
チューブの中に眠らせておくよりいいかもね
また、絵具をハーフパンに詰めるのは、チューブで買った絵具を固形水彩の形で使うことができる、というメリットがあります。固形水彩は順番の入れ替えも楽ですし、コンパクトです。このあたりをメリットに感じる方も多いのではないかと思います。
追記:ハーフパンに出すデメリットも語る(2026年追記)
この記事をはじめて書いたとき(2021年4月)からさらに画材研究が進んで、新しいことがわかってきたので、追記します。
今までチューブからハーフパンに移すのは合理的な使い方!と思っていました。省スペースなのは確かにメリットなのですが、チューブに入った絵具は、外に出してしまうと少しずつ劣化してしまうことも分かってきました。わりと大丈夫な色もあるのですが、「乾燥が進み、ボロボロになってしまう色」や「性質上、固まってしまうと溶けにくい色」もあることが分かってきました。おどろくべきことですが、少し色味が変わってしまう色もあります。

枯葉の場合、パレットの消費期限を1年と決めているので、1年後経ってみると、劣化が激しいと感じる色もあります。私は経験がないのですが、カビが生えることもあるそうです。
なので、チューブの絵具は使う分だけ出していくスタイルの方がいいかもとも思うようになりました。
ハーフパンとチューブでは同じメーカーでも成分が微妙に違うので、ハーフパン愛用の方は、最初からハーフパンで売られているものを使う方が劣化を感じにくいかもしれません。
最近は逆の発想で、ハーフパンで売られている絵具を、出してパレットにくっつけて使ったりしています。劣化や乾燥しにくいので、とてもとても快適です。筆でも取り出しやすいですし…
こちらの記事で詳しく解説しています✨
終わりに
絵具の数が増えてきた場合…
結局普通のパレットでは、仕切りの数が足りないので、最終的には、ハーフパンに絵具をつめてそれを底の浅いケースに並べる、という方法に行き着く方が多いそうです。数が多いと通常のパレットでは、物足りなくなるそうです。
↑すごいです!
私は、制作のときはメインの26色パレットを使用し、それ以上絵具は使わないスタイルです。あまり数が多いと、色を選ぶのが大変だと感じてしまうからです。
ただ絵具の数が多い場合は、ハーフパンの方が効率が良さそうです。管理も楽なのかもしれません。
そして絵具をお裾分けしたり、頂いたりするときには、このハーフパンは大活躍でした。やっぱり郵送しやすいです。
チューブとハーフパン、それぞれの優れたところを知ってうまく活用できるといいなと思います。
チューブ、固形水彩のそれぞれのメリットデメリットを説明しています↓



























