今回は空のハーフパンを買って絵具を収納する話です。ハーフパンに絵具を出しておくメリット、デメリットやおすすめのハーフパンも紹介していきます。
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空のパンを購入
メインのパレットは26色で、それ以上色は出さないことにしているのですが、家には使い切れていない絵具がたくさんあります。チューブの中に眠らせていても、使いきることができず、いずれは固まってしまうような感じがしてきました。、それならば、ハーフパンの中に収納しておけばいいのではないかと思い、やってみることにしました。
画材店では見かけたことがないのですが、Amazonでは空のハーフパンなるものが売っています。小さな絵具用のケースという感じです。
このハーフパンの中に、絵具を入れて使うというアイディアです。
追記:おすすめのハーフパンの情報(2022年8月)
色々買ってみたのですが、バリがついていて汚いものや、形がゆがんでいるものも多くなかなかおすすめが見つからず…
その後Amazonでなかなかよさげなハーフパンを見つけたので、ご紹介させていただきます!
それがこちら!↓
数も多いし、こちらはバリなどは一切なくてとてもきれいな商品でした!形も揃っています。今まで買った中では一番よかったですね。
で、ハーフパンに磁石をつけられたら…やっぱり便利ですよね。磁石がついていると、お菓子の缶やアルミのペンケースにも固定できます。
このハーフパンには磁石がついてなかったので、また別にマグネットシートを購入することに。「サイズがちょうどいいのがあったらラッキーだなあ」と探してみたのですが…
ちょうどいいのがありました!
サイズが10mm×15mmにカットされているので、切る手間もないですし、サイズもちょうどハーフパンにはみださずに収まります。嬉しい!
ぴったり✨
絵具を詰めてみた
実際に絵具を詰めてみました。このような感じで、チューブから入れてみました。5mlチューブだと全ては入りません。半分くらいなのでしょうか?
一気に入れましたが、中々乾きませんでした。
少しずつ充填していく方がいいのかもしれません。
中には古すぎてチューブの中で硬くなっているものもありました。そういったものは、絞り出すだけで精一杯という感じでした。きれいに入れることはできませんでしたが、とりあえず出せただけでもよかったです。
無駄にしなくて済んだね
名前を書いておいたほうがいい
透明水彩の絵具は、透明感の強いものほど、出してみると黒っぽいです。結果、どの色がどの色かすぐにわからなくなってしまいます。
なので、箱の外側に、色とメーカーを書いたシールを貼っておくことにしました。
これで大丈夫そうです!
ホルベイン、ウィンザー&ニュートン、シュミンケホラダム、ターナー、月光荘、レンブラントのものがありました。
ハーフパンは名前を書いておかないと何色なのかすぐに分からなくなってしまいますので、すぐに記名しましょう。
ケースに収納してみた(2022年10月追記)
家にあったアルミ缶に入れてみた
ケースといっても専用のケースは購入していません。金属のペンケースが家にあったので、そこに収納してみました。金属の色鉛筆のケースにも入りました。
チューブ比べると大分コンパクトだし、何しろすぐに使える状態になっているのがいいです
ホルベインアーティストパンカラーのケース
ハーフパンには専用のケースも売っています。
こちらはホルベインのアーチストパンカラー用のケース。とてもコンパクトなのに48色も入ります。これはとても使いやすくおすすめです。下がマグネットがくっつく仕様になっていて、磁石を貼ったハーフパンをくっつけることができます(その分ちょっと重い)。ありそうでなかった商品です。
ハーフパンと一緒に買っておくと便利かもしれません。
実はこちらのホルベインのアーチストパンカラーは、一般的なチューブの絵具とはラインナップも中身の絵具の質も、全く異なるシリーズで、枯葉もお気に入りのシリーズです。コスパのいい絵具を知りたいという方はぜひこちらもチェックしてみてください↓
薄型のアルミケースを発見(追記:2022年10月)
さらにコンパクトなケースを発見しました↓
こちらのケースはハーフパンをぴったり隙間なく入れることはできませんが、高さがハーフパンの高さにぴったり。
なので限界まで薄いです。たくさん収納したい人には邪魔にならなくていいですよね。一つのケースには45色入れることができました。これはとても気に入りました!!
角の丸い形と薄さのせいで
apple製品に見えてくる…
ハーフパンに出してよかったところ
チューブの中に保存しておいても、使うあてがない色もあります。いずれは固まってしまうのでしょうが、このように絵具をいつでも使える状態にしておけば、使いたいときに使うことができます。
また場所もとりません。特に残量が少なくなっている色はパンに出してしまった方が省スペースです。(ただ絵具一本は、全部入らないところが惜しいです)
ブログを書くようになってから、絵具同士の比較記事を書いたりすることが増えたので、絵具をパンに保存しておき、すぐ使える状態にしておくのはとても便利だと思いました。これで、特定の絵具を使った作例もすぐに描ける、と嬉しくなりました。
チューブの中に眠らせておくよりいいかもね
また、絵具をハーフパンに詰めるのは、チューブで買った絵具を固形水彩の形で使うことができる、というメリットがあります。固形水彩は順番の入れ替えも楽ですし、コンパクトです。このあたりをメリットに感じる方も多いのではないかと思います。
追記:ハーフパンに出すデメリットも語る(2022、8月)
この記事をはじめて書いたとき(2021年4月)からさらに画材研究が進んで、新しいことがわかってきたので、追記します。
今までチューブからハーフパンに移すのは合理的な使い方!と思っていました。省スペースなのは確かにメリットなのですが、チューブに入った絵具は、外に出してしまうと少しずつ劣化してしまうことも分かってきました。わりと大丈夫な色もあるのですが、「乾燥が進み、ボロボロになってしまう色」や「性質上、固まってしまうと溶けにくい色」もあることが分かってきました。おどろくべきことですが、少し色味が変わってしまう色もあります。
枯葉の場合、パレットの消費期限を1年と決めているので、1年後経ってみると、劣化が激しいと感じる色もあります。私は経験がないのですが、カビが生えることもあるそうです。
なので、チューブの絵具は使う分だけ出していくスタイルの方がいいかもとも思うようになりました。
ハーフパンとチューブでは同じメーカーでも成分が微妙に違うので、ハーフパン愛用の方は、最初からハーフパンで売られているものを使う方が劣化を感じにくいかもしれません。
最近は逆の発想で、ハーフパンで売られている絵具を、出してパレットにくっつけて使ったりしています。劣化や乾燥しにくいので、とてもとても快適です。筆でも取り出しやすいですし…
これはまた別記事で紹介するつもりです。
余談
絵具の数が増えてきた場合…
結局普通のパレットでは、仕切りの数が足りないので、最終的には、ハーフパンに絵具をつめてそれを底の浅いケースに並べる、という方法に行き着く方が多いそうです。数が多いと通常のパレットでは、物足りなくなるそうです。
↑すごい、すごすぎる!宝箱みたい!
私は、制作のときはメインの26色パレットを使用し、それ以上絵具は使わないスタイルです。あまり数が多いと、色を選ぶのが大変だと感じてしまうからです。
ただ絵具の数が多い場合は、ハーフパンの方が効率が良さそうです。管理も楽なのかもしれません。
そして絵具をお裾分けしたり、頂いたりするときには、このハーフパンは大活躍でした。やっぱり郵送しやすいです。
チューブとハーフパン、それぞれの優れたところを知ってうまく活用できるといいなと思います。
チューブ、固形水彩のそれぞれのメリットデメリットを説明しています↓
ん?