つい茶色の絵具を集めてしまう私が、特に気に入った茶色、マイメリのセピアをご紹介します。「セピア〜?どのメーカーにもある色では??」と思った方の考えを覆します!
マイメリブルーのセピアについて
マイメリブルーのドットシートを購入して、全色の色見本を作りながら、特に「いいなあ!」と思った色がいくつかありました。その色のひとつが「セピア」という色です。
なんていい色!
なんかチョコレートみたい
美味しそう
マイメリブルーは全色単一顔料です。セピアなんて珍しい色じゃないじゃん、と思った方も多いと思いますが、ほとんどのセピアは茶色顔料+黒顔料なので、黒っぽい濃い焦げ茶なんですが、マイメリのは違う。単一顔料なので、ちょっと変わった色なんです。
絵具の色もあまり黒っぽくはないですよね。案外明るい茶色。でも色は渋みが強くグレーがかった茶色。絶妙なくすみカラー✨
あまり濃すぎないのがとても魅力的なんです!
中身の顔料はPY164。なんと黄色顔料の1つでした。
黄色顔料なんだ!?
茶色に見えるけどなあ…
茶色は土由来の顔料が多いせいか、ちょっと粒子が大きくざらっとしている色が多いです。が、この色は黄色顔料のせいか、割と滑らかです。あまりざらつきが出て欲しくない時もあるので、茶色で滑らかな性質は結構嬉しいかも。のびもよくて溶けやすい!
どこかで見た色のような…
この色はマイメリにしかなかったです!あれ、どこかで見たことあるなあ、と思って絵具の入った棚を探してみたんですが、昔ウィンザー&ニュートンの限定色(デザート砂漠色)で販売された色の中にダークブラウンという色があってそれが同じ色でした!
すごくいい色だったので、定番化しないかなと思ったのでマイメリで再会できて嬉しいです!
こんなところで再開するとは!?
どうやって使うの?
グレーブラウンなので、私はよく髪の毛に使っています。
髪色は黄土っぽい色から赤っぽい茶色、オレンジ、紫がかった茶色、グレーなどその絵のトーンに合わせて自由に塗っていますが、グレーがかった茶色はピンクやラベンダー、青ととても相性がいいので気にいってます。
混色して少しトーンを落とすのにも使えます。青や緑、紫、赤茶色などに少しずつ混ぜると、絶妙なくすみカラーに。黒を混ぜるよりも色が濁らないので、影色にも使えますね。
お気に入りのシュミンケホラダムのバーントアンバーとも少し役割が被ってしまうとも言えなくもないのですが、マイメリのセピアはこの色味の少なさ(=彩度が低い、よりグレーに近い)が絶妙で、混色や重ね塗りでクールな印象に持っていくのに使えます。バーントアンバーはより温かみのある色なので、もっと茶色みが欲しい時に。使い分けしています。
私は茶色の絵具が好きなので、つい集めてしまいます。地味な色ですが、ベースの色として使うことも多いので、重宝しています。
茶色の記事はこちら〜