今回はターナーの透明水彩12色セットのレビューをします!
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ターナーの透明水彩12色セットをゲット
「ターナーといえば、アクリル絵具」という方も多いのではないでしょうか。ターナーで一番有名なのはアクリルガッシュで、とにかく色数も種類も豊富!!すごいんです。
ですが、実はターナーの透明水彩もとっても優秀なんです。ターナー透明水彩は2013年からだそうで、ホルベインやクサカベに比べると後発なのでちょっと地味な存在。最近徐々に知名度が上がってきていますが、それでもまだちょっと影が薄いかもしれません。
実はとっても優秀なターナー透明水彩✨
値段も安い!お小遣いで買えちゃうね。
私がターナー透明水彩に出会ったのは2020年、きっかけは画材屋さんでセール品を購入したことです。見本だったので、とんでもなく安かったのですが、よく見たら、元値もかなりお手頃でした。

使ってみたら、12色のバランスがとってもよくて、使いやすかったので誰かにおすすめしたくなりました。水彩をはじめたい人、初心者にもぴったりの透明水彩12色セット。
どんな色が入っているか、見てみましょう!
ターナー透明水彩12色セットに入っている色
さっそく透明水彩絵具を出して、色を塗ってみました。これが12色セットの色見本です。

パイロールレッド、パーマネントスカーレット、パーマネントイエロー、フタログリーン(ブルーシェード)、サップグリーン、フタロブルー(グリーンシェード)、ウルトラマリン、イエローオーカー、バーントシェナー、バーントアンバー、アイボリーブラック、チャイニーズホワイト
の12色です。明るく鮮やかな色がたくさん入っていました。
色が作りやすそう♪
入っている色のバランスはとてもいいです。自分の考えた基本7色と一番考え方が近いのが、このターナーの12色セットでした。
赤2色、黄色1色、緑2色、青2色、茶色3色、黒と白ですね。
黒と白はあまり使わないのですが、持っていて損はありません。
鮮やかな色が多く、全体的に透明感も強いので、風景画や静物画だけでなく、キャラクターイラストにも向いていそうです。
鮮やかで澄んだ色が多いね!
ただ、入っている色はごくごく定番の色ばかりなので、すでに絵具をたくさん持っている人の場合、被ってしまうかもしれません。これから透明水彩絵具を買いたい初心者向け🔰の12色セットです。
ターナー12色セット、それぞれの色のレビュー
ではターナー透明水彩12色セットに入っている色を1色ずつレビューしてみます。
パイロールレッド

鮮やかで澄んだ赤です。まさに、多くの人がイメージする真っ赤です。まさに基本の赤としてぴったり。ターナーのパイロールレッドは透明感がありながら、しっかりとした濃さもあります。
ピロールレッドと呼ばれる顔料で、定番カラーの一つです。
パーマネントスカーレット

黄色がかった赤で、朱色といった方が分かりやすいかもしれません。伸びがよく、塗りムラがおきません。粒子が細かく滑らかな色です。透明感があり、うすめるほどに鮮やかな美しい色。お気に入りです。
パーマネントイエロー

鮮やかで澄んだ黄色です。透明感があります。薄めるとレモンイエローのような明るい色合いになります。混色に向きそうです。ホルベインのイミダゾロンイエローと同じ色。
フタログリーン(ブルーシェード)

お馴染みのフタログリーン。ホルベインのビリジャンヒューと同じ色。鮮やかでそのままでは使いづらいですが、混色で活躍する色です。ターナーのフタログリーンは少し色味が抑えられている印象。
サップグリーン

フタログリーンと透明感のあるイエローの混合色。メーカーによって差が出る色ですが、ターナーのサップグリーンは明るめの黄緑です。使いやすい色味に調整されていて、とても便利。
フタロブルー(グリーンシェード)

粒子が細かく、滑らかなブルー。染みつきも強いです。2色ある青のうち、緑がかった鮮やかな青です。透明感が強く、発色が強め。伸びがよく透明水彩らしいにじみもきれいに作れます。
ウルトラマリン

2色ある青のうち、紫がかった鮮やかな青です。ウルトラマリンは元々粒子の粗い色(粒状化の色)ですが、ターナーのウルトラマリンは比較的粒子が細かく、混色でも分離しにくいです。色も鮮やかで、発色豊か。
こちらも気に入って買い足してます。
イエローオーカー

ターナーのイエローオーカーは、他のメーカーのものに比べ、色が明るいです。黄土色というより、黄金色という感じで、使いよさそうです。溶けやすく伸びもいいです。この色もとても気に入りました。
バーントシェナー

赤茶色です。風景や、植物、人物の表現に使える色です。個人的には、ライトレッドや、ヴェネチアンレッドのような赤みの強い赤茶色が好きですが、バーントシェナーも落ち着いていて素敵な色味でした。
バーントアンバー

12色セットに入っていたら嬉しい基本の茶色です。深みのあるダークブラウンです。ターナーのバーントアンバーは比較的透明感があり、深みには欠けますが、重ね塗りには便利だと思います。
アイボリーブラック

ちょっと伸びにくくムラができる黒。黄色がかった黒です。ニュートラルな黒なので、一つくらいは持っていても良いかもしれません。混色することで、暗い色味を作ることができます。
チャイニーズホワイト

半透明くらいの白でした。混色向きの色だと思います。一応塗ってあるんですが、見えませんね^^;
ターナーの12色セットがおすすめの理由
①鮮やかな色が多い。
12色セットはおそらくはじめて使う絵具になると思います。なので最初に揃える色はなるべく鮮やかな方がいいです。鮮やかな色からくすんだ色は作れても、くすんだ色から鮮やかな色は作れないからです。12色セットの中にはイマイチ色が鮮やかでないセットもあるのですが、ターナーの12色セットは鮮やかな色が多くて使いやすいです。
②12色のバランスがいい
12色偏りがなくて、バランスがいいです。どの色も汎用性が高い上に、滑らかなので、混色したり、色を重ねてさらにバリエーションを作ることができます。色同士も混ぜて分離しにくいです。
③値段が安い
今回はサンプル品の割引だったので、とんでもない値段で買うことができましたが、定価でも充分安いです。そして実際に塗ってみましたが、「かなり高クオリティ」です。発色は強く鮮やかですし、伸びもよく使いやすいです。
まさにコストパフォーマンスの高いセットです。ここが一番おすすめポイントかもしれません
お値段は魅力的だ〜!
残念なポイント
強いていうなら…ですが、こんな考え方もあります
①茶色系の色がちょっと弱い。
茶色系の色に透明感があるので、風景画で建物や地面を描くときに、ちょっと困るかもと思いました。ここはセピアやインディアンレッドなど買い足してもいいかもですね。明るく仕上げたい人にはぴったりだと思います。
②パイロールレッドとパーマネントスカーレットが少し似ている。
この2色はちょっと色相が近く、用途が被ってしまう可能性があります。ただ、個人的にはパーマネントスカーレットの色がとてもお気に入りなので、こちらのレビューも見て欲しい
③白がいらない。
これはターナーに限らず、どのメーカーの12色セットにも言えることですが、白が要らないです。白の代わりに色の絵具が入っていたら嬉しいな、と思いました。白が入っていない12色セットは、シュミンケホラダムしか記憶にないのですが。
とはいうものの、せっかく入っているので白をフル活用する記事もぜひ
あとはターナー透明水彩全般に言えることですが、少し絵具が固めです。使う前に少し湿らせておくととても快適に描くことができます。
ターナー透明水彩12色セットまとめ
12色セットは高コスパ
ターナー透明水彩の12色セットは、かなり当たりだと思います。ついつい値段の高い絵具が素晴らしいように思ってしまいがちですが、そんなこともない。値段が安く高クオリティの絵具もあるんですね。
また単色でも安いです!おそらく今、販売されている透明水彩絵具の中で一番安いです。透明感や、発色などは海外の高級メーカーとあまり変わりません。高コスパだと思います。
コスパの良い水彩絵具です。
初心者の方にも自信を持っておすすめ!
色数について
最初は色数は54色とやや少なめでしたが、2020年以降海外限定カラー94色も日本で購入できるようになりました。これで全148色が選び放題。金属色やパール色もたくさんあるのもターナーの強みを活かしている感じがします。(海外色94色に関しては15mlの販売のみです。)
ドットカードもあり、お試しもできるので、興味のある方はぜひお試しを。
個人的な意見ですが、基本的な色は5mlチューブの54色の中に入っている印象なので、何から買おうか迷う方は、54色の中から選んでみると良いと思います。
使いやすい色は54色の方にたくさん入っている感じだね
通販で購入もおすすめ
「近くに画材店がない!」という方は通販もおすすめ!通販で単色ずつ買うのはなかなか難しいし、選びにくいので、そういうときはセットが買いやすいと思います。入っている色が使いやすい色ばかりだったので、入門用としてもいいと思います。
ターナーの透明水彩は後発で、認知度が低くPRに苦戦しているという一面があるようですが、個人的にはとてもよい絵具だと思っています。
もっと色数が欲しい方は18色セットもおすすめです。Amazonではあまり値段が変わらないので、こちらの方がお得感があるかもしれません。
ターナーのドットカードを購入し、全色塗ってレビューした記事もあります。海外色などの情報はこちらに↓
私は実は12色セットマニア(ラインナップから考察するのが楽しい)です。その他のメーカーの12色セットについてはこちら↓


































