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シュミンケホラダムのグラニュレーティングカラー(限定色の分離色)の色見本を作ってみた!

シュミンケホラダムの限定色として販売されたグラニュレーティングカラーのツンドラ、ディープシー、ギャラクシー、グレイシャー、ヘイズ、シャイア、デザート、フォレストのドットシートを入手しましたので、色見本を作りました。

シュミンケホラダムのグラニュレーティングカラーとは?

シュミンケホラダムより、限定色として販売されている分離色の絵具のシリーズです。正確には分離色というより、粒子の荒い粒状化色を使った絵具というコンセプトのようです。グラニュレーションというのが粒状化のことで、グラニュレーティングカラーで粒状化する色ということです。

とはいうものの、全ての色が粒状化する粒子の荒い色2色以上で作られているため、ほとんどの色が分離します。

つまりグラニュレーティングカラーであり、分離色でもある、というのが正しいところかもしれません。

他メーカー分離色との違い

他社の分離色とはっきり違う点は、粒子の荒い色同士を混ぜて作られているという点で、かなりどの色も分離しやすいです。そして粒子の荒い色独特のザラザラ感があり、紙目をはっきり移します。

ひよこちゃんいわく…

ひよこ
ひよこ

霜降りのお肉みたい♪

らしいです。

たしかに霜降りのように凍ったような霧のような独特の見た目です。これが、実際の絵に合うかどうかがポイントだと思うのですが、まあ塗っているだけで楽しい絵具なのでとりあえずそんなことは気にしない!色見本で一色ずつ見ていきましょう!

最初は3種類くらいのシリーズしかなかったのですがどんどん色々な種類が追加販売されて、枯葉は完全に途中からついていけなくなりました笑

今回一応ボルケーノ以外は全ての色味が分かったので嬉しいです。

ツンドラシリーズ

1番人気だそうです。私も1番好きです。

他にないオレンジやピンクがあり、色味のバランスがいいので、セットとしても魅力があります。分離しやすい色が多く、色味の幅も広く、実際に絵に取り入れやすい色が多いです。私も実際に使ってみましたがシュミンケホラダムのツンドラシリーズの色はどれも使いやすかったです。

作例を載せてます↓

特徴は霜降り感が1番強いこと。ツンドラというだけあって、氷に霜が降ったような独特の凝集が全シリーズの中で1番強いです。

個人的に推しなのが分離色では珍しいオレンジ色、ツンドラオレンジ。

下地に使ってみたら、レトロな感じの下地が作れてなかなか調子良かったです。実用的な分離色。

あとはツンドラピンクも珍しいピンク。ピンクにしては冷たい色で青みの強さがなかなかクールでなかなかいい色です。

ツンドラバイオレットはかなり分離しやすい色で青とオレンジにさーっと分かれます。一色で使っても雰囲気の出る色!

ツンドラブルーも青の周りにベージュが浮かび、レトロ感があります。

グリーンはオリーブ色で鮮やかな緑と茶色に分離します。

ディープシーシリーズ

ディープシーシリーズは深海のイメージなのか、青系の冷たい色がメインです。

どの色も溶けやすく伸びもよいです。色がさーっと溶けてきれいに分離します。

特に分離しやすい(というか分かりやすい)のはディープシーバイオレットとディープシーインディゴ。

ディープシーバイオレットは青紫からくすみピンクがでてきます。この色すごく気に入っちゃったので、早速Amazonでポチッとしました。使うのが楽しみです。ツンドラバイオレットとも少し似ていますが、もう少し穏やかな分離です。

ディープシーインディゴは青紫とくすみグリーンが分離。人気色らしくなかなか在庫が探せません。

ディープシーブルー、ディープシーグリーンの分離は控えめで見えにくいですが、くすんだブルーが美しいです。

ディープシーブラックは黒から、青とベージュが出てきます。

ギャラクシーシリーズ

こちらもピンクや紫、青と色幅が広い楽しいシリーズです。色は深みがあり、絵にも使いやすそうです。

ギャラクシーピンクは青みのあるダークレッド、ペリレンバイオレットのような色です。

ギャラクシーバイオレットは、青と紫に分離してます。

ギャラクシーブルーはあまり分離が分からないのですが、明るい色味です。

ギャラクシーブラウンは茶色と紫が、ギャラクシーブラックは青みの黒です。

粒状化する黒って面白いなあと思いました。ギャラクシーブラックは、ペインズグレーのようなブルーグレーなので、色味を調整したり、影色に使ったら面白い効果がありそうです。

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グレイシャーシリーズ

グレイシャーシリーズは青〜緑の色が多めのシリーズです。

グレイシャーシリーズはコバルトターコイズの含まれた色が3色あります。グレイシャーブルー、ターコイズ、グリーンです。

とくにグレイシャーグリーンがとても面白い色。

グリーンの中から赤紫のような色が飛だし「!?」となります。分離色らしい色が好きなひとにはおすすめ。私も好きな色ですが品切れ気味ですねぇ。残念。

グレイシャーブルーとグレイシャーターコイズは私の目には分離はわかりにくかったです。

グレイシャーブラウンは茶色からうっすらグリーンがにじんでいます。

ヘイズシリーズ

hazeとはもやのようなものを言うみたいですが、たしかにかすみのようななんとも言えない曖昧な色。グレー系のくすんだ色がメインですが、とても雰囲気があって惹かれますね。

ヘイズピンクはピンクとは言えない、パッとみた感じはグレーのような色ですが、くすんだピンクもくすんだグリーンもどちらも見えます。とても個性的な色だなーと思いました。

ヘイズブルーすごくいい❗️一目惚れです。青なんですが、青の周りに淡い黄色っぽいベージュの色が出てきます。クラシカルな雰囲気…❗️とても素敵です。

ヘイズインディゴもブラウンもブラックも、淡くなった部分に温かいベージュが見えて、温かさと冷たさの同居するニュアンスカラーといった感じです。とても気になるお色…。

シャイアシリーズ

明るいグリーン系のグラニュレーティングカラーです。

一応分離はするのですが、目立ちにくいです。モケモケ感も控えめです。発色はやや弱めで色は出づらかったですが、おそらくチューブから出したてなら、もっと強く発色するはず。絵具を固めてしまうと溶けづらいのだと思います。どうやらPY159を中心に使った分離色のようです。

シャイアイエローは黄色とグレー

シャイアオリーブは淡い黄緑、黄緑の淵にブルーグレーが浮かびます。

シャイアグリーンは黄緑と青の分離です

この3色は分離色では珍しい鮮やかな黄緑色の分離色です。

シャイアブルーは緑とブルーグレーの分離でダニエルスミスのカスケードグリーンともちょっと似てる。

他の分離色に比べるとパンチ力は低めですが、他にはない個性的な分離色だと思いました。

デザートシリーズ

砂漠カラーということなんでしょうか。グレーを基調とした、ベージュ系の色がメインです。

デザートグリーンはびっくりするようなお色です。カドミウムレッドとコバルトグリーンなんですが、グレーからみるみる間に赤と緑が分かれてきます。とても分離しやすいし、独特の凝集も激しいです。かなりクセは強そうですが、どんなふうに使ったら素敵かなあとつい考えてしまいました。

デザートイエローは黄色とグレーの分離

デザートオレンジはサーモンピンクとグレーの分離

デザートブラウンは茶色とグレー 

デザートグレーは無難に焦茶色です。

下地や混色にも良さそうな、5色でした。

ひよこ
ひよこ

デザート、オレンジ🍊?

フォレストシリーズ

こちらもツンドラと一緒にご紹介したことがあります。緑ばかりの分離色のシリーズです。緑は自然なものを描く時に使う色なので、割と実用的かも。

くすんだグリーンがメインです。分離ははっきりするものもありますし、あまり見えにくいものもあります。くすんだグリーンは鮮やかな黄色や赤とも相性がいいので、絵の中でも使うチャンスが多いかもしれません。

とくにフォレストブラウンの塗ったところのふちにベージュが溜まる感じ好きですね〜たまらんです。ただ、重ね塗りしてしまうと分離は分からなくなってしまいます。そこまで分離の効果を狙わずに、あくまで粒子の粗い色としてアクセントに加えるような感じがよいと思います。

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全体の色見本

全体の色見本も載せておきますね。かなりシリーズの数が多いので、ちょっと似たような雰囲気の色もありますが、顔料の組み合わせや比率はそれぞれ違います。

ドットシートの色見本

シュミンケホラダムから購入した、スーパーグラニュレーティングカラーのドットカードです。2枚に分かれています。

顔料や透明度、着色力も公開されているので、参考にしてみてください。

水彩紙はアクリルデネブ、特に塗り方に工夫しなくても分離しやすかったです。色も白くて見やすい
!分離色を試すのにおすすめの水彩紙です。

ホワイトワトソンの色見本

こちらは私がホワイトワトソンで作った、シュミンケホラダムのグラニュレーティングカラーの色見本です。水彩紙によって分離の出方も違うので、こちらも参考までに。意外と、お手頃な水彩紙の方が分離がキレイに出たりもします。

最近は単色でも買える

最初はセット販売でしたが、最近は単色でも買える模様。

なので気になるお色だけ買ってみてもよいと思います。分離色の中で使い勝手がいいと、私が感じる色は青紫系の色です。あまり分離させないでそのまま背景を塗るのもよいです。

ただ、売り切れも多いのでゲットできるかはわかりませんが…

セットで購入するなら、ツンドラシリーズがオススメかな(もちろん私の個人的な好みです)

オレンジ、ピンク、青、紫(というよりグレー)、緑、とそろうので、これだけで絵が描けなくもないのがポイントです。

とても魅力的な絵具ですのでぜひチェックしてみてください〜

ひよこ
ひよこ

絵具としては魅力的だけど、意外と使い道が難しい!