画材店の筆売り場にいくとズラッと筆が並んでいますね。大きさも材質も価格も様々。。
一体どれを選んだらいいか迷ってしまいますね。
1本200円くらいのものがあるかと思えば、1本10,000円くらいするものもあります。
一体何が違うのか、透明水彩の筆の種類と、機能の差、おすすめのタイプを紹介しますね。
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形の違い
形の違いについてですが、大きく分けて丸筆と平筆があります。
(他にも色々な形があります)
丸筆は丸い筒に毛が束ねられています。一番オーソドックスなタイプです。
平筆は平たい形をしています。広いところを一気に塗るのに、いいです。
大きさ
それぞれ大きさによって、番号がふってあります。これが号数です。
数字の大きいものほど筆も太くなり、小さいものほど細くなります。
(1号より小さいものは0号とか0/2号、0/3号のような謎の表記ですが、分母が大きくなるほどに細い筆になります。)
この号数は決まった規格があるわけではないので、同じ8号でもブランドによって、サイズが違うこともあります。
私は8号の丸筆をよく買いますが、「あれ、間違えたかな?」と思うほど、ボリュームが違う筆もあります。
材質
色々な材質の筆があります。
絵を描き始めた頃は、筆の材質の違いはよくわかっていませんでした。
筆の材質は使い心地を左右する大切なポイントです。
大きく分けて2種類です。
- 動物の毛(馬、羊、いたちなどの獣毛)
- 人工的な素材(ナイロンなどの合成繊維)
動物の毛の筆
獣毛の方が、柔らかいものが多いです。例えば、馬、羊、リス、イタチなどがよく使われています。
獣毛の中でも、それぞれ特性が違い、水含みや柔らかさ、コシの強さに違いがあります。値段もピンキリです。
獣毛の中でも、馬は比較的安価ですが、まとまりがよくないので、細かいところは塗りにくいです。
リスは水含みは良いのですが、柔すぎるので、背景など広い面を塗るのに適していますが、細かいところを塗るのは難しいです。
イタチの毛は、水含みと、弾力を両方の要素を持っているので、とても描きやすいです。イタチの毛の中でも「コリンスキー」の筆は最高峰と言われます。
が、とても高価です。目の玉が飛び出そうな値段のものもあります。
ナイロンの筆
ナイロン筆は比較的リーズナブルです。
以前は、獣毛の筆にはかなわず、なんだかパサパサした筆という感じでしたが、最近は高機能のナイロン筆もあり、とても使いやすいものもあります。
動物の毛の構造に似せて作られた特殊ナイロンは、高級な獣毛の筆と大差ないようにも感じます。
またナイロンと獣毛を掛け合わせた筆もあり、それもとても使いやすいです。
例えばナイロン+イタチ、ナイロン+リス、などですね。
筆の使い心地は大体値段と比例します。慣れてきたら、少し上質なものを1本手に入れておくと、思ったように描ける感覚を味わえるので、とても楽しいです。
初心者はどの大きさを買えばいい?
- 基本の丸筆:8号丸筆
- 細い筆:2号丸筆
- 大きめ筆:16号くらい平筆、刷毛、丸筆
基本の丸筆:8号丸筆
20年ほど絵を描いてきて、この8号サイズの筆を一番よく使っているのでおすすめします。とにかく大きすぎず、小回りも利くし、水も十分含むので重宝しています。上質な筆だと、筆先が細くまとまるので、これ1本で絵が描けてしまうほど。大きな紙だと、物足りないこともありますが、F6くらいまでならこれが一番活躍します。少し良いものを買っておくと長く使えます。
細い筆:2号丸筆
基本の8号丸筆だけでは、細かいところが描けないので、細い筆も用意します。少しコシが強く弾力のあるものだと、細い線をひくことができます。
大きめの平筆16号くらい
背景など、広いところを一気に塗ったり、水をひいておいたりするのに使えます。平筆ではなく、丸筆の大きいものや刷毛でもいいです。材質はなんでも大丈夫です。リーズナブルな筆でもいいです。
このことは別の記事で詳しく書いています↓
終わりに
絵具選びと比べて、筆選びは、あまり面白くありません。ですが、使い心地のいまいちな筆では思うように描けないので、透明水彩の画材の中ではとても大事かな、と思います。
とくに、8号サイズの筆は、描きやすいものが一本あると、気持ちよく作業が進みます。
値段の高いコリンスキー 筆は値段相応の描きやすさがありますが、特殊ナイロンなどでコスパの良い筆もあります。
おすすめの具体的なメーカーなどは別記事で紹介します。
すごくわかりやすいです!
いつも助かっています‼️❣️
これからも水彩画をやるときは、枯葉庭園-水彩読書さんのサイトを見て,学びます。
本当にありがとうございます😊
お役に立ててよかったです!
ぜひぜひいろいろなチャレンジをしてください♪