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ホルベインの最強筆!SQブラックリセーブルをレビューしていく!!

今回は久しぶりの筆レビューです。ホルベインのSQブラックリセーブルについてご紹介します!とっても使いやすい筆です。

ずっと気になっていた筆だった

ホルベインの筆カタログを眺めながら、猛烈に気になっていた筆がありました。それはSQブラックリセーブルという筆。この青緑の軸も素敵なんですが、一番惹かれたのは、ホルベインの特殊ナイロンリセーブルとリス毛の混合だというところ。

これ絶対使いやすいやつ…。

と思いつつも、そのうちそのうち…と買うのも伸び伸びになっていました。

2022年去年の個展にて、なんとフォロワーさんよりこちらの筆を差し入れていただきましたっ!感謝も込めまして、レビューを書かせていただくことにしました。(その節はありがとうございました!!)

ひよこ
ひよこ

ありがとう!

ホルベインのブラックリセーブルとは

ブラックリセーブルは、ホルベインの筆です。ホルベインというと絵具のイメージが強いですが、実は水彩筆もかなり豊富です。このシリーズはリス毛とリセーブル(ホルベインオリジナルの特殊ナイロン毛)の混合筆となります。

リス毛は柔らかく水含みがよいのですが、コシがないため毛先の細かいコントロールは難しい!

一方リセーブルの方は、硬めのナイロンなのでコシが強くコントロールはしやすいのですが、水含みはそこまでではありません。

この2つが合体すれば、お互いのいいところ取りしたような筆になるに違いない!まさにハイブリット✨

かれは
かれは

これは絶対使いやすい!!

とカタログの説明書きを見た瞬間思っていましたが、やっぱり期待通りの筆でした。

ちなみにこのブラックセーブルシリーズはSQタイプと700F、700R、ch -Aがあります。このなかでも700Fと700Rはすでにこちらの記事でも紹介済み↓こちらももちろん素晴らしい使い心地ですが、やや毛先が丸くもっさりしているので、ちょこまかとした細かい動きまでは対応しません。

が、こちらのSQは穂先がかなりシャープであり、しかも根本がかなり太めの羽管型の筆なので、恐ろしいまでの水含みとコントロールのよさを実現しています。さらに1つ上の性能を持っているという感じ。

結論、すごくいい

ただ、毛がたっぷりな分、お値段もちょっとお高め。

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太さは1号、3号、6号の3種類しかなく、どれも太いです(一般的な号数とはサイズ感が異なります)

こちらはSQ3号ですが、ふだん愛用している8号筆と比べると、根元がかなり太いのが分かりますね。ボリューミー。そして毛先はシャープです。

では実際に色を塗って参りましょう!

SQブラックセーブルの塗り心地

水含み

まずは水含みですが、とんでもなく水を含みます。リス毛のおかげなんでしょうね。たっぷり絵具を含んでなかなか途切れません。特に広い面に空の色を塗るとか、そういう時にはとても心強い!絵具をしっかりキャッチできているのか、色も濃いめ。ムラにもなりづらいです。

細かいところも塗れる

毛先がほどほどにシャープなので、細かいきわの部分を塗ったり、角の尖った部分も塗りやすい!そして意外と細い線も描けます。試しに葉っぱも描いてみましたが、葉っぱの先っぽのシャープな部分も上手に描けました。入りと抜きもバッチリです。

筆全体は柔らかいのですが、適度にコシがあり、細かいコントロールがしやすかったです。

グラデーションもきれいにできる

ふと、グラデーションもきれいにできないかなと思い立ち、塗ってみました。

とってもきれいに塗れる!濃い部分も淡い部分もきれいに色がのりました。筆を寝かせて使うとかなり広範囲を一気に塗れるので、絵具が乾く前にどんどん塗り広げられます。

なんだか背景を塗りたくなる筆ですね。

どんな人に向く?

ベテランだけでなく初心者にも

もちろんベテランの方にもおすすめしたいですが、ぜひ初心者さんにもおすすめしたい筆です!広いところも、細かいところもこれ1本で塗れてしまうからです。色々な筆を持ち替えなくてもいいのも便利です。水含みがいいのに、毛先がシャープで塗りやすい筆はあまり多くはないのですが、SQはその1本になります。

ひよこ
ひよこ

たっぷりぬれて、色塗りが楽しくなるよ!

あまり筆使いに慣れていない方にもぜひ使っていただきたいな!と。

しっかり色をつけたい人に

SQは万能なので、何を塗るのにも使いやすいのですが、背景を塗るのにもよく使っています。広範囲を一気に塗り広げるのに向いているからです。エッジの微妙な部分は筆を立てて、広い部分は筆を寝かせ気味にするとどんどん塗れてよかったです。風景画だったら、これ一本で描けてしまうんだろうな〜。

もちろん、人物を塗るのにもとてもよかったです!

ただ、どちらかというと絵具がしっかりつく筆なので、淡彩よりもしっかり色を塗るタイプの絵に向きそうだなあとは思いました。ふわーっと淡くぼかすより、がっつり塗るのに向いている筆かな。

700Rや700Fと同じ素材の筆なんですが、こちらのSQの方が描き味がシャープで、色もしっかりのります。

気になる点

とベタ褒めしてしまいましたが…

価格

お値段がちょっとお高めなのがネックですかね。最初の1本として買うには勇気がいるかも。でもこれ1本あればしばらくは困らないと思います。もし予算が多めに取れそうなら、最初にいい筆買っておくと、ジプシーしなくて済みます。

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体感ですが、2000円〜3000円くらいする筆はいいものが多くて、1本で汎用性が高いものが多い印象です。

大きな紙に描くのでなければ、とりあえずはSQ1号で十分だと思います。

ひよこ
ひよこ

いい筆は高いんだよね

太くて、水を含みすぎる

あとは、筆部分が太めなので、絵が細かい人や小作品しか描かない人には、さすぎに筆が大きいかもしれません。そして水含み、絵具含みしすぎて、色が濃くなってしまいがちなので、色を淡く塗りたい時には調整が難しいことも。また筆洗も大きいものが必要ですし、水気を調整するのもティッシュだとすぐにびしょびしょになるので、雑巾で絵具や水分を拭き取った方がいいです。

小さい筆洗だとすぐに、汚れてしまう💦

どちらかというと広い面をのびのび、しっかり絵具をつけて塗りたい人に向いていると思います!

最後に

というわけで、ひさしぶりに筆のレビューを書きました!

筆って買ってみるまで、よく分からない画材じゃないですか。(初心者の場合、買ってみたあともよく分からないことが多い)

ひよこ
ひよこ

見た目全部一緒に見えちゃう

そのわりに絵具と比べて1本の価格も高い!昔は「筆にそんな違いとかあるのかしら」と思っていたのですが、ブログで色々な筆をレビューするうちに「塗り心地やできる技法がかなり違う」ということに気がつきました。重ね塗りの具合やぼかし、絵具の発色まで変わってきます。紙との相性もあります。水彩画では、筆は手の代わりなので、すごく重要だし、好みも分かれるところだと思います。

でも一つ言えるのは、「いい筆があると、色を塗るのが楽しくなる!」ということ。

筆の記事って読んでくれる人が少ないのですが、アンケートを取ってみると「ありがたい」と思う人が多いみたいなので、また少しずつ増やしていけたらなと思います。今回はSQブラックリセーブルは「万能な高級筆」「やや大きめの筆」としてご紹介しました。

参考になれば嬉しいです。

予算ある方は他にもこんな筆もおすすめ!

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