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日本で買える額縁メーカーについて(額の情報の集め方)

スペースでお話した日本で買える代表的な額縁メーカーのこと、額情報の収集の仕方をまとめました。

額の情報収集、難しい?

2023年12月2日にはじめてXのスペースをやってみました。うまくお話できるかな、とドキドキでしたが、ホネ山さんが上手に聞いてくださったので、短い時間に情報をギュッとつめることができたかな、と。一応音声は無期限で保存されるようなので、ご興味ある方は是非聞いてみてください。

そこで、額縁メーカーの話が出たのですが、ホネ山さんに「ぜひブログにもまとめてみては?」とご提案いただいたので、まとめてみることにしました。(多忙でだいぶ遅くなってしまいましたが…)

ブログの良いところは、見返しやすいところと関連情報にリンクが貼りやすいところですね。皆さんが額縁のことに興味を持ってもらえるように頑張ります!!

ひよこ
ひよこ

お店に行くだけじゃイマイチ分からないもんね!

日本で買える代表的な額縁メーカー!

額縁って、額の箱にメーカー名など記載がないので、どこのメーカーのものか意識することがないと思うんですよね。そのため、購入した額やSNSで見かけた額をもう一度探すのも難しくなってます。

額の情報をどこで取ればいいのか?というのが悩みどころだと思うのですが、これからお話するメーカーのホームページに額のウェブカタログが載っているので、それで探してみてください。

日本で買える代表的な額メーカー(というより商社?)はこちらです↓

ラーソンジュール

まずご紹介したいのがラーソンジュール。こちらがおそらく一番メジャーな額縁メーカー✨

特徴はとにかくデザインが豊富!クラシカルなものから、かなりモダンなものまで。テイストも色々あります。主にシンプルな額というより、デザインのある額が得意なメーカーです。

かれは
かれは

デザイン性あふれる洗練された額✨

そしてどの額縁もデザインが洗練されている!!とにかくデザインがいい!!これに尽きます。

また、デザインの種類だけでなく、価格のレンジも広いです。比較的お手頃(といっても少し高め)なものから、かなり高級なものまで。水彩向きの細い額縁も多いのですが、大作向きのがっしりした額縁もたくさんあるので、色々なサイズに対応します。

↑上の作品の額は「マンティーヤ」というシリーズですが、水彩向きの細いタイプ(こちらは規格サイズの額)。

↓それ以外にも大作に向くような太いタイプ(オーダーのみ)もあったりします。

そんなわけで、何か素敵な額ないかな〜と探す方には、とりあえずラーソンジュールをおすすめ。何かしらお好きなデザインの額が見つかるはずです。

こちらは規格サイズの額と、オーダーの額両方がありますが。オーダーの方が圧倒的に種類が多くなります。(というより、オーダーは全てのデザインから選べて、規格額がオーダー額の中からほんの一部選抜されて用意されている、という感じ)

難点があるとすると、比較的価格が高いものが多いこと。規格額は、まあまあ手の届く価格帯ではありますが、オーダー額になるとちょっと手が出にくい価格になります。あと、全体的にデザインが強いので、シンプルなのが好きな方には向かないです。

こちらの記事に額装例がたっぷりありますので、見ていただきたいです。紹介している額は全て規格額のため、比較的お手頃だと思いますので、チェックしてみてください↓

ラーソンジュールはTwitter XにもInstagramにもアカウントがありますので、ぜひフォロー!ラーソンジュールは毎年新作の額が出ていて、デザインも時代によって入れ替えています。

あとは、カタログなどは一般向けに送付されていないそうですが、HPでは額のデザインを調べることができるので、お店に行く前に下調べしたいという方は、こちらを見てみるとよいですよ。額に一つ一つ名前がついているので、気にいった名前の額が見つかったら、SNS内でその名前で検索してみると額装例を探すことができることもあります。

ラーソンジュール・ニッポン

枯葉も、展示会ではラーソンジュールの額を使用することが多いです。そして、やはり作品を引き立ててくれるので、お迎え率も必然的に高くなる気がしています。頼りにしています。

大額

大額は日本のメーカーになります。こちらはSNSアカウントがなく、メーカーからユーザーへのアピールが皆無なので、「知らない!」という方が多いかもしれませんね。ただ、日本の額縁店では見かけることが多いですよ。そして作家さんもよく使っています(特に水彩系)

大額の特徴はとにかく安い!!

ひよこ
ひよこ

お手頃なのは助かるよ〜

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油彩用の額に関しては、正直ちょっとデザインが古いかな…と思うものも多いのですが、(シンプルでよいものもありますが)水彩額は悪くはないと思うものも多いです。ただ、実物確認してから買う方がよいです。安いだけあって、少し軽く見えるものも多いので、はじめて買う場合は、店舗で実物を確認してから買う方がよいです。どちらかというと、イラスト系などカジュアルな作風に合う印象が強いです。

価格が安いせいなのか、作家さんに人気がある額縁が多いです。展覧会でも実によく見かけます。

こちらは、ウェブカタログが割と見やすいので、ぜひ見てみてください。

大額 額縁カタログ

価格も全て記載されている親切設計です。中にはUVアクリルがはまっているものもあってお得感があります。

私が気に入っているのはこれです(カタログP.50 7512)↓画風との相性がよいのかなとも思いますが、ちょっとレトロで色が金色の割にはキンキラしてないのが、どんな作品とも合いやすくて、とっても使いやすいです。そして作品も豪華に見える!こちらは大額にしてはちょっと高いですが、それでもお手頃なことには間違いありません!

サムトレーディング

こちらも日本のメーカーになります。サムトレーディングは割とTwitterが活発なせいか、作家さんの認知度も高くなってきているように思います。

こちらも規格額とオーダーがあります。規格額はそこそこお手頃で使いやすいデザインのものが揃っています。私は輸入物のフォトフレームなんかも、デザインが素敵なものが多いので良く利用させてもらっています。

規格額では、ロッサとイーリスという有名なシリーズがあり、こちらも使われている作家さんは多いです。

ロッサはこんな感じ。細目でややデコラティブな額。以前はゴールドとシルバーがとっても好きだったのですが、最近は白と黒がお気に入りです。白は真っ白なのが良くて「これでないと」っていう作品があったりするんですよね。

黒も同様で真っ黒でデザインのある額が欲しい時があるので、よく利用してます。

イーリスも価格の割に額が太くてしっかりしているので、こちらはやや大きめの作品ですっごく映えます。

個人的にはオーダーモールディングにも、好きなのがたくさんあるので、いずれ利用したいと思ってます。細くてデザインが上品なのが多くて、水彩の作品にも合いそうです。

UVアクリルが選べたり、ハガキサイズにぴったりなA5サイズの額が発売されたりと、割とユーザーの声が届いている感があります。サイズ展開も豊富で、特に豆色紙やATC用の額は、そもそも少ないのでとっても助かります。これからもお世話になる!!

こちらもWebページでラインナップが見れます!

サムトレーディング 製品情報

またYahoo!ショッピングの横浜アートで直通販もできます!額店舗が遠い人はこちらも便利です。

アルフレーム

アルフレームもSNSアカウントがないので、なかなかユーザーさんに情報が流れて来ないかもですね…。もともと金属系のアルミフレームなどを得意としていたメーカーのようですが、最近は樹脂になって軽量化が進んでいます。

なので「軽くしたい!」というときにはアルフレームの額はおすすめですね。

ただ、こちらも樹脂製のせいか、軽く見えることが多いので、色が明るい作品やカジュアルな雰囲気の作品に合いやすい、と感じてます。

私のお気に入りはこれらの品番です。

こちらはすっごくおすすめ↓金も銀も色が淡くて、ソフトなので、水彩作品の繊細な雰囲気を壊しません。合う作品が多いです。

これも良かったです↓ベージュと茶色があるのですが、あまり重たくないデザインなので、可愛い雰囲気に合います。特殊な形のマットとも馴染みやすいですね。

これもアルフレーム。こちらも細いので水彩作品に向いてます。クラシックなイメージなのでファンタジーな絵に合う額ですね↓

作品があまり暗くなりすぎなくてインテリアに馴染むようなデザインが多いです。使い回しも効くので、マットを色々変えて別の作品を入れることも多いです。ラーソンジュールだと重いかも…という場合はこちらがいいかも。

こちらもウェブカタログをぜひ!

アルフレーム

同志社

こちらはあまり使用したことがないのですが、どちらかというと木目の額が得意なメーカーという印象です。(カタログを丹念に見てみると、四隅にデザインがあるような他のメーカーが扱わない、変わった既製額がいくつか見つかったので、今度利用してみます。)

私が使ったことがあるのは、こちらの「梅小紋」という額です。こちらは程よいデザインが使い回ししやすいのですが、なんといってもサイズ展開が豊富なのが熱いです。ミニ額ってあまり定型の額がなくて困ることが多いと思うのですが(メーカーさんが端切れの材料で作っているので、現品限りが多いんですよね)こちらは10角の定型額があったりするので良く利用しています!

他にも使ったことがある額があるような感じもするのですが、いかんせんシンプルなものが多く分からない!特徴は額箱がベージュで分厚くしっかりしています。

こちらもウェブカタログでご覧ください。個人的にはP.79「珠クレタ」とP.82「杉の葉」というデザインが気になりました。皆さんはいかがでしょうか?

同志舎 製品カタログ

K-Primo

ケープリモです。こちらはオーダー額のみで、規格額がないため、実はミニ額以外で利用したことがありません。

価格帯はラーソンジュールと同じくらい、とのことなので、決して安い額ではありませんが、個性的でデザイン性の高い額が多いです。ちょっとラーソンジュールと違ったベクトルです。

なので、作家さんの利用というより、作品を購入されたお客様の方が利用されることが多いそうです。気に入った作品に、「予算がかかってもお気に入りの額にしたい」というような場合に、活躍するそう。作家さんが利用するときも、どちらかというとこだわり派の方が多いようです。

デザインの特徴は、細いものであっても存在感が強く、高見えするものが多いということです。枯葉もすごく好きなデザインの額がいくつかあります。

オーダーで額を作ってみようという方はぜひ、こちらも覚えていただけるとよいと思います。

K-Primo オーダーフレーム

こちらのミニ額はK-primoのようでした。もちろんミニ額なので端材額なのだと思いますが、とても素敵なデザイン!細くて水彩向きのデザインもたくさんあるので、いずれ、額をオーダーできる作家に成長して、ケイプリモを利用したいと思います。

額の情報はウェブカタログで収集しよう!

というわけで、よく見かける額の情報をまとめてみました。少し、額のことに興味を持っていただけていたら嬉しいです。

作家にとっては、もちろんお手頃な額が助かるので、それに越したことはないのですが、お手頃な額縁ほどみんなが使うので、展示会で被ってしまうということが多く発生します。(別に気にしなくてもよいのですが…)価格があがるほどに、やはりデザインや質も上がってきますし、作家の独自性も出していくことができますので、それも頭に入れておくとよいかと思います。

メーカーのウェブカタログを普段から眺めておくと、店舗でもグッと選びやすくなるんじゃないかと思います。廃盤や新作の情報もウェブカタログが一番早いです。

お好きなデザインの額が見つかりますように!

額装例↓

額装の基本↓