絵を描いた後に、額装をされる皆さん!描きあがった絵を、どのサイズの額に入れたらよいのか、迷うことはありませんか?今回は額のサイズの方から、ちょうどいい絵のサイズを考える記事です。
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絵のサイズと額の困った話
枯葉はいつまで経っても学習できていません。何の話かというと、額の話なのです。
何となく紙の空いたスペースによい感じの絵が描きます。その形やサイズは様々で、何とも言えない微妙なサイズ感、縦横比の絵ができあがってしまうこともしばしば。

困るのは額なのです。規格サイズの額に収めようとするとちょうどピッタリのサイズの額が見つからない、なんてことが多いのです。もちろん、マットをはさむので、どんな大きさの作品でも規格サイズの額に入れることはできます。が、マット幅の縦横比がアンバランスになってしまうことも。

または、ぴったりサイズの額をオーダーしてもいいのですが、やっぱりお高いしね…
で、ちょっと反省しました。最初から、額に納めるときのことを想定して、ちょうど良くなるサイズに絵を描けばいいんです!

額のサイズから、絵のサイズを決めたほうがいいのね

もちろんマット幅を均等にして、ね。
額装おさらい
ちなみに額装初心者の方のためにおさらいしておきますね。
紙のサイズの規格は、額のサイズの規格は違います。
キャンバス(水彩紙)の規格にはF規格が使われています。皆さんご存知、F4、F6のような感じですね。
一方、額の規格にはインチ、八つ切り、太子、四つ切り…のような独特のものが使われています。
紙の規格と額の規格は、それぞれサイズも違うため、F規格で描いた作品を額装する場合、少し大きめの額を使用して、隙間をマットを敷いて埋めます。


こちらの記事を読んでいない方は先にこちらを読んでみてください↓
マット幅について
マット幅は縦と横で、幅が違っても大丈夫ではあるのですが、理想を言うとマット幅が均等の方が美しいです。
もしマット幅が違うようになってしまう場合でも、長い方の辺の方のマットが太くなるとバランスがよいようです。

マットの長手が太くなる場合
長手のマット幅が太めであるとこんな感じのバランスになります。↓


ちなみに横向きだとこんな感じ。そこまで違和感ないと思います↓

マットの長手が短い場合
ちなみに長い辺の方のマットが細くなっている額装はこんなバランスになります↓こちらの作品に関しては、絵自体が極端に縦長で余白があるせいか、アンバランスではあるけど、それが演出のようにも見えます。(が、本来はあまりおすすめではないですね…例外中の例外ということで。)

マット幅が均等の場合
マット幅が均等で綺麗に額装できているものは例えばこんな感じです。



やっぱりキレイですよね!このような仕上がりにできるように、最初から描く絵のサイズを計算しておきましょう。
額サイズから逆算した作品の最適サイズ
枯葉が紙のベストバランスを皆さんのために考えておきました!

是非参考にしてくださいませ✨

これみて、作品サイズを決めようっと!
ちなみにですが、マット幅は2.5cm以上でお願いするのが◎です。もちろんこの幅以下でオーダーできるお店もあるのですが、細すぎると断られる店もあります。そして見た目的にも最低でも2.5cmくらいは余白があったほうがきれいですね。大きめの額になると5cmくらい必要になってきます。
まず小さいサイズから。
インチサイズの額からいきましょう。
インチ
インチサイズ:203mm✖️254mm
マット幅 30mm → 作品サイズ 143mm✖️194mm
マット幅 35mm → 作品サイズ:133mm✖️184mm
マット幅 40mm → 作品サイズ122mm✖️174mm
35mmくらいがベストバランスのように感じますが、40mmくらいあっても余白が素敵ですね。額のデザインやマットの色合いにもよると思います。



八つ切
八切りサイズ:242mm✖️303mm
マット幅 30mm →182✖️243mm
マット幅 35mm →172✖️233mm
マット幅 40mm →162✖️223mm
八切り額にぴったりの規格サイズはSMサイズ(158✖️227mm)です。縦横のマット幅は縦38mm横42mmなので、平均するとマット幅40mmくらいのイメージです。
実際に額装するとこんな感じです。



こちらがマット幅30mmくらいのバランスです↓このくらいだと額は細めの額の方が合いそうですね。

太子(たいし)
太子サイズ:288✖️378mm
マット幅 40mm→作品サイズ 208✖️298mm
マット幅 45mm→作品サイズ 198✖️288mm
マット幅 50mm→作品サイズ 188✖️278mm
このサイズの額に合うのは、紙の規格だとF3サイズ、A4サイズです。違うのは、F3よりもA4の方が少し細長の規格である点です。
この太子サイズ、どうやら他の規格と比べて、少し細長みたいなのです。F3サイズをそのまま太子サイズに当てはめようとすると、どうも縦(長手)のマット幅が太くなります。一方A4サイズを当てはめようとすると、今度は横(短手)のマット幅が太くなります。

う〜ん。むずかしいね‥
この額を選ぶ時には、描く前に必ずマット幅から逆算したサイズに描くことを心がけるとよいですね。割とよく使うサイズの額ですが、バランスがおかしくなることが多いので、気をつけねば…と思っています。

いつもこのサイズは額装に苦戦していたの!
F3サイズの紙に描く場合は、少し横(短手)を削って縦長の形に絵を描くとバランスがよくなります。F3(220✖️273mm)→180✖️270mmくらい
A4サイズの紙に描く場合は、逆に縦(長手)を削って絵を描くとバランスがよくなります。A4(210✖️297mm)→200✖️290mmくらい
個人的には45mmくらいのマット幅にするのが好きです↓

四つ切(よつぎり)
四つ切(348✖️424mm)
マット幅45mm→258✖️334mm
マット幅50mm→248✖️324mm
四つ切にピッタリ合うのはF4サイズ(242✖️333mm)です。これはもう鉄板と言ってもいいと思います。
このサイズになると額のサイズも大きくなってくるので、少々幅の広めの額も素敵です。マット幅は45mm以上はあったほうがバランスがきれいに見えます。
こちらはF4のサイズの作品を四つ切の額に入れています。マット幅を均等にするためにやや縦(長手)を短くしたのではないかと思います。50mmくらいのマット幅と記憶しています(どちらも売約済みなので、確かめられません、すみません)


大衣(たいころ)
初見の人は多分読めないですよね。

おおころも?おおい?

たいころです…
大衣サイズ:394✖️509mm
マット幅 50mm 作品サイズ 409✖️294mm
こちらはF6(410✖️318)を納めるのに最適なサイズとなっています。まさにベストバランス!昔はよく描いたサイズでしたが、最近は「でかい…」となってあまり描かなくなりました。でも個展などで飾ってみると迫力がありますよ!
ちなみにこのくらいのサイズになると縦横のマット幅は均等でなくても、あまり違和感がなくなります。むしろ長手のマット幅の方がやや太い方がバランスがよく感じるようなきもします。画像のマット幅も少し、横(長手)のマット幅の方が縦(短手)のマット幅よりも広くなっているようです。
F6は大衣!覚えておきましょうっ!


半切(はんせつ)
半切サイズ: 424 × 545 mm
マット 幅50mm → 作品サイズ 324✖️445mm
マット 幅60mm → 作品サイズ 304✖️425mm
ちなみにF6の作品をもう一つ上のサイズの半切サイズの額に入れるとこんな感じです。マット幅がかなり広くなります。おそらく70mmほどです。作品の情報量が多い時にはこのくらいのサイズの額縁でも素敵です。(この人魚の作品は背景が白いので、一つサイズが小さい大衣の方が合うと思います)

F8サイズはどうかというと、そのまま全部を入れることにはちょっとギリギリすぎますね。短い方の辺を少し削れば入ります。50mmのバランスを参考に紙の大きさを設定します。
三々(さんさん)
このくらいの大きさの作品の額装をされる方は少ないと思うのですが、一応参考までに!!
この作品はスケッチブックではなくて、四つ切りサイズというサイズの用紙に描いています。F規格だと10号くらいでしょうか。キャンバスだと大したことないですが、水彩紙だと大きく感じますね。
マット幅もとても美しいバランスでおさまっています。
三々額サイズ:606✖️455mm
作品サイズは490✖️390mmでしたが、窓枠は486 ✖️350mmくらい、マット幅は60mm程度などだと思われます(こちらも作品がお迎え済みで確認できません、参考までに)

マット幅大事!
という具合でマット幅が絵の見え方にも影響を与えることが分かっていただけたでしょうか…?大きめの作品に関しては、額やさんで相談してみてください。
四つ切額くらいまでの小さな額に関してはマット幅は均等(もしくはそれに近い)方が綺麗に見えると思います。最初から紙のサイズを合わせておくのがおすすめです。
妙なバランスで描いてしまうと額装の時に苦労します。正方形に近くなってしまうなら、いっそのこときっちり正方形にしてしまった方が、額の見た目のバランスもよいです。ただ、正方形の額は種類が少なく、あまり選べないので、そのことも頭に入れておくといいかもしれません。参考までに。

また縦横のマット幅が違うようになってしまう場合は、少し大きめの額を選ぶと不均等であることが目立ちにくいです。
絵は紙の端っこまで描かない
あと作品をサイズギリギリに描かない、ということも大事です。重要なものを絵の端っこに描いてしまうと、削ることができないのですが、上下左右絵の端っこ1cmくらいは重要なものは描かずに隠れても、見せても大丈夫なようにしておくと、マットの内寸を微調整することができます。予定するサイズよりも少し広めに色を塗っておくといいですね。
そういう意味でもサイズギリギリの紙に描くのではなくて、少し大きめの紙に余白をとって絵を描いていくことは大事です。なので、枯葉の場合は、F3くらいの絵を描くときにF4の用紙を使ったりするようにしています。いざとなったら、少し描き足すことができますし、余白があることでマットでギリギリまで絵を見せることができます。

ギリギリ紙の端っこまで絵を描いてしまうと、上下左右絵の端っこは3mmずつくらい隠れることは覚えておいてください。
たとえばこの作品は、紙のギリギリまで絵を描いているので、マットを重ねる時に、絵の端がマットに隠れる運命です↓

さいごに
というわけで、長年の悩みを解決する記事になりました!
もう同じ失敗は繰り返さないぞ…。
なぜ最近額装ネタが多いのかというと11月の個展に向けて準備しているからなのです。前回直前に一気に額装したのですが、時間がないとちゃんと考えられないので、すこしずつ出来上がったものから準備しています。
額装も、すぐにぴったりのものが決まることもあれば、なかなか決まらずいつまでも苦戦することもあります。またその話もできたらな、と思ってます。
可愛い額、ぜひ探してみてください↓