今回ご紹介するのはホルベインアクリル絵具のイリデッセンスカラー。キラキラ偏光色、クロマパールシリーズとクロマシャインシリーズの絵具です。
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ホルベインのイリデッセンスカラーとは?
2021年の自分へのクリスマスプレゼントとして、ずっと気になっていたクロマシリーズのセットを購入しました!
ホルベインアクリリックインクで、1色ずつ買うことはできるのですが、けっこうお高い&量が多い。一般的ホルベインアクリリックインクに比べると小さなボトル(30ml)なのですが、それでもかなり大きめなのです!
なので「欲しい欲しい」と思いながら、見送ってきました。
確かに1色ずつ買うとちょっとお高い…
が、全10色入った小さいチューブのセットを発見!透明水彩のチューブと同じくらいのサイズ(5mlチューブ)これならお手頃だし、お試しするのにちょうどいい!
アクリル絵具の5mlチューブは少し小さめなのですが、この絵具は少量でも結構キラキラさせられるので、思ったより長持ちでした。気に入った色だけ、30mlのボトルで買い足しするのもありかな〜と!
ちなみに顔料も売ってます。これをアラビアゴムで溶くと、水彩絵具を作ることができます。
イリデッセンスシリーズの特徴
まず、色見本作ってみました。予想通りとても素敵でした!
クロマシャイン
クロマシャインシリーズは全6色。メタリックで光沢のある色ですが、金や銀ではなくカラーのメタリックカラーです。そして角度で色が変わる偏光色。キラキラしまくる感じではなく光沢があるメタリックカラーで、シャープなイメージです。
白い紙に塗ったところと黒い紙に塗ったところでは少し色の見え方が違います。
ただ塗っただけでは偏光色はそこまで生きてきませんが、少し盛り上げて塗ると複数の色味が感じられて面白いです。
クロマシャインレッドは真っ赤ではなくレンガ色。落ち着いた褐色です。
クロマシャインオレンジは割と黄色より。ゴールドっぽさがあります。
クロマシャインイエローは、黄色ですが、角度によっては黄緑です。
クロマシャイングリーンは、かなり黄緑よりで、角度を変えると青緑に。
クロマシャインブルーは、青といいつつ、青緑です。角度を変えると青が出てきます。
クロマシャインパープルは、あまり見かけない?はっきりした紫色のメタリックカラーです。
意外と不透明!
全体に散りばめるような使い方も悪くないですが、ぎゅっと固めて一部分だけキラキラさせる使い方も良さそうです。
クロマパール
クロマパールシリーズは全4色。こちらはキラキラが強く集まった部分は白っぽく塗り伸ばすと色が出てくる、黒い紙の上で威力を発揮するタイプのメタリックカラー。今まで紹介した中だと、墨運堂のオーロラカラーシリーズや、ターナー透明水彩のインターフェアレンスシリーズ、ターナーアクリルの玉虫シリーズが似たタイプです。ただクロマパールシリーズは、似たようなタイプの絵具の中でもラメが大きめでかなりキラキラします。
写真で魅力を伝えるのが難しいのがこのシリーズ。実際はかなりキラキラ光っています。
おお!キラキラだ✨
白い紙の上に塗っても色はあまり出ませんが、パールに微妙に色がついているので傾けると黄色や水色のキラキラが出てきて綺麗です。
角度を変えてみました。色の見え方はちょっと変わります。
クロマパールレッドはオレンジに、クロマパールイエローは黄緑に、クロマパールグリーンは青にクロマパールブルーは青紫に。色が少しずつ変化します。
かなり華やかなので、作品に思いっきり効かせるのによいです。そしてラメが大きくてもアクリル絵具なので接着力があり、ラメが落ちないです。そういう部分も頼れていいなと思いました。
枯葉はこのクロマパールシリーズがとても気に入りました!使い切ったら1色ずつ買おうと思ってます。
どんな風に取り入れる?
クロマシリーズ、どちらもとても気に入ったのですが、具体的にどんなふうに作品に取り入れたらいいかは、思いつかず…
クロマシャインは色が変わっているので絵を選ぶし、クロマパールはわりとキラキラなので、黒の上に使うと色はよく見えるのですが、キラキラ+色のコントラストでちょっと激しい印象かも?
可愛いけど意外と使い方を選ぶ??
と、色見本を作った後はやや放置気味に。
転機になったのは、4月、5月に参加していたホルベイン水彩マラソン。ミニ色紙に小さな絵を描いていくことにしたのですが、小さいサイズだけに普通に塗ってもインパクトが出せないので、ここぞとばかりにキラキラ絵具を使ってみることにしました。
クロマパールの作例
結論 意外と白や水色など、淡い色の上にのせてもいいかも。
上のカーネーションのプリンセスは背景がミントグリーンを薄く塗った後に、クロマパールグリーンをのせたんですが、控えめながらかなり華やかな印象に!
こちらは、背景の水色の上にクロマパールイエローです。正面からみるとただの水色ですが、傾けるとラナンキュラスと同じレモンイエローのキラキラが!
これも背景白なんですが、傾けると水色のキラキラが出てきます。ちょっと意外性があって、華やかになります!
この絵は黒っぽい背景の上にクロマパールブルーやクロマパールイエローをのせました。正面からみると普通ですが…
傾けると、青や黄色のキラキラが飛び出します。ちょっとキラキラが目立ちすぎて、主張が強めですが、面積の小さな作品にはとても効きますね。絵の雰囲気によってはこれもいいかもしれません。
クロマシャインの方はこれから
クロマシャインの方はまだあまり作品には使っていなくて、ちょっとずつトライしていくつもりです。
これは万年筆の部分がクロマシャインイエローです。傾けると黄緑のように見えるのもお気に入りです。ただ、色がぴったりの絵にしか使えないんですよね。金や銀のほうが合わせる色を選ばないかも。
光沢があるため、立体的なものを塗ったり、少し盛り上げを使うと効力を発揮するはず。また作例が増えたら追記させてください。
まずはイリデッセンスセットをオススメ!
まずはこの全色セットをオススメします!というのは実際に全色使ってみないことには、どの色が自分の作品を相性良さそうか分からないからです。枯葉も画材屋さんの色見本を見ていたときには、「クロマシャイングリーンが一番好き✨」と思っていたのですが、実際使ってみたら、ノーマークだった「クロマパールシリーズ」の方が使いやすかったのです!
使ってみないと分からない!
なので単色で購入する前にこちらのセットでお試しするのがオススメです。(今回も絵具の魅力を写真で100%伝えられたとは思わない…)
画材好きのお友達や、絵を描くのが好きなお子さんへのプレゼントにもいいかも♪もらったら絶対嬉しい。もちろん水彩と併用もできます。
似たような絵具は色々あるのですが、このイリデッセンスシリーズは、アクリル絵具だということもあって剥落もなく、他のメディウムと混ぜて使えたりと機能的にも優秀ですね。