以前頑張って書いた「ペンてるのネオセーブル」の記事が消えてしまった(多分間違って消してしまった😭)ので、サクラのネオセブロンの情報も足して、新しく書き直すことにしました。
ううっ…せっかく書いた記事を消してしまうなんて…
いや、気を取り直していきましょう!
Table of Contents
ぺんてるのネオセーブルとサクラのネオセーブルはお手頃筆
今回ご紹介するのは、とってもお手頃な筆です。筆も高級なものから、安いものまで色々試しましたが、その中でもぺんてるのネオセーブルとサクラのネオセーブルは、かなり安い筆なのではないかと思います。そして学童用の筆として、文具店やホームセンターなど、画材店以外のお店でも手に入りやすいのです。
この2種の筆は値段の割に、そこそこの機能を持っているので、「筆にあまり費用をかけたくない」場合や「使い方がやや荒い」場合にはぴったりの筆と言えます。
あまり費用をかけずに、水彩を始めたい人にもおすすめ!
もちろん、お値段が安いので、弱点もありますがそういったことも含めてお話していきたいと思います。
ぺんてるネオセーブルについて
1種類ずつご紹介します。まずはぺんてるのネオセーブルシリーズ。
ぺんてるのネオセーブルってどんな筆?
こちらは丸筆と平筆の2タイプがあり、私が持っているのは丸筆タイプ。
0号、6号、14号、18号がありますが、6号、14号くらいが一般的なサイズだと思います。
見た目はこんな感じです。青いプラスチック製の軸が特徴で、筆の素材はナイロンです。
ネオセーブルは、かなりコシの強い筆です。筆で塗るのに慣れていない初心者には、コシが強めの筆の方が塗りやすいと思います。弾力のない柔らかい筆は、手の動きについてこないので、コントロールが難しく、少し慣れた人向けだと思います。しっかりした弾力のある筆の方が、自分の手の動きと連動しやすいので、思ったように塗りやすいです。
ネオセーブルは先端が細いので、葉っぱの尖ったところや、茎の細い部分なども描きやすいです。
ネオセーブルのお試し塗りをしてみました。
ただ、水含みは物足りないです。筆のボリューム感の割に、あまり水を吸わないので、一気に塗り広げられる面積は少なめでした。色も薄めになります。このあたりが、値段の高い筆と違うところです。
サイズ展開
こんな感じですね。丸筆は4サイズ、平筆は3サイズです。
とにかく値段が安いので、3本セットで購入してしまってもいいかもしれません。
サクラのネオセブロンについて
サクラのネオセブロンについてもご紹介したいと思います。
サクラのネオセブロンってどんな筆?
こちらも平筆と丸筆があり、大きさも様々です。
ネオセブロンに関しては、6号と14号のセットを購入。
やはりプラスチックの軸で、筆の素材はナイロンです。持ち手のところにくぼみがあって、持ちやすく工夫されています。
サクラのネオセブロンは、ぺんてるのネオセーブルと比べると柔らかめの毛質です。コシが少なめで柔らかく、水含みに優れています。毛先自体の長さも長いので、たっぷり水や絵具を含む感じがあります。
にじみやぼかしなどの技法はとてもやりやすいです。ですが、コシがなく柔らかめの筆なので、初心者は細かい部分を塗るのに難しさを感じるかもしれません。特に、太い14号になると、毛先を使って細い線を描くのは難しかったです。
色はわりと最初は濃く塗れるのですが、すぐに薄くなってしまいます。このあたりは値段で妥協しないといけないポイントのようです。
サイズ展開
こんな感じのサイズ展開になってます。
丸筆は0、2、6、10、14、18号
平筆は6、10、14、18号
セット購入できないけど10号くらいがちょうどいいのではないかな、と思いました。6号と14号はどっちつかずな印象でした。
ネオセーブルとネオセブロンの比較
ネオセブロンは、水含みに優れて色の濃さもそこそこですが、コシがないので、細かい部分が塗りにくいです。
どっちがいいかは、好みかな?
ネオセーブルとネオセブロンのいいところ
とにかく安い
ネオセーブルとネオセブロンはとにかく値段が安いです。
こちらは3本も入って600円をきっています(衝撃)
やっす!
こちらもお手軽な値段。1本の値段じゃないのです。2本の値段なのが驚きです。
値段は驚くほどお手頃なのですが、それでいてクオリティは悪くないのです。100円ショップで売っているような筆は、毛がバラバラ抜けてきたり、毛先が揃わずキレイに塗れないことが多いです。
ネオセーブルやネオセブロンは、それぞれ特徴はありますが、どちらの筆もかなりキレイに塗ることができます。
このブログを読んでくださる方には、若い学生さんも多いということで、「あまり道具にお金をかけたくない」という方や「なるべく安くスタートしたい」という方もいらっしゃることと思います。そんな方には本当におすすめな筆ですね。
後でまたお話ししますが、本当はもう少し投資した方が快適なのですが、これから水彩始めてみたい、とりあえず試してみたい方だったら充分と思います。
あとは、アクリルやプラモデルの塗料など、筆がすぐにすぐに傷んでしまうような画材にもおすすめです。アクリルやラッカー塗料などは、どちらにしても筆の寿命は短めなので、割り切って安めの筆を選ぶのはいい選択だと思います。水彩だと、マスキング用の筆にしてもいいですね。
ホームセンターや文具店でも購入可
手に入りやすい、というのもメリットに一つです。
ネオセブロン、ネオセーブルは、画材店まで行かなくても、ホームセンターや文具店にも置いてあることが多いです。私もネオセーブルはホームセンター、ネオセブロンは文具店で購入しました。
もちろんAmazonでも購入可能で、すぐに届きます。
どこでも買える♪
画材店以外のお店でも手に入れやすいのは地味にありがたいですし、おすすめもしやすいです。
ネオセーブル、ネオセブロンの限界
もちろん値段が安い筆なので、限界もあります。どんなところを妥協しなくてはいけないのか、お話します。
耐久力
ネオセーブルもネオセブロンもナイロン製の筆です。このナイロン、質にもよるのですがやはり耐久力に限界があります。
使っていると毛先やひしゃげてくるのです。毛先だけクセがついて、曲がってしまいます。
で、お湯につけたりして復活を試みるのですが、それも限界があり、最終的には買い替えとなります。
これはナイロン製の筆全般に言えることなのですが、ナイロンの質にもよるようで、「ネオセブロン、ネオセーブルはクセがつくのが早い」です。
子供なんかは、筆洗容器に筆を入れたまま放置したりしますが、わりと短時間でも毛先が曲がってしまいます。
なので、使う頻度が高いと寿命は短いです。
なので、たまにしか描かないのなら良いのですが、絵の描く頻度の高い方にはあまりコスパの良い筆ではないのです。
耐久力は、値段で妥協しなくてはいけないポイントの一つです。
機能は限られる
先ほど、紹介しましたが、
硬めのコシのある筆は水含みが物足りないし、
柔らかめの筆は水含みはいいけど塗りにくい…
というように、水含み、コシの強さ、毛先のそろい、のようないくつかの要素は両立しにくいです。
ですが…
水含み、コシの強さ、毛先の揃い、全て両立しちゃう恐ろしい筆も存在するんですね。。
コリンスキー筆や、リスと高級ナイロンの混合筆、イタチと羊毛の混合筆などなんですが…
驚くほど機能に優れ、一本で細い線も面積の広い塗りもカバーしてしまうんです。で、そういった筆は塗り心地がいいだけでなく、耐久力もあったりします。なので、ある程度水彩慣れてきた人や初心者でも予算が許す人は、いい筆を買っちゃってください。
上等な筆の目安は、中筆サイズで2500円以上くらいかな
長い目に見るとその方がコスパがいいです。
余談
水含みとも関係するんですが、良い筆の方がなぜか色が濃く塗れます。どうやら、上等な筆の方が、絵具の色の粒をキャッチする力が強いみたいです。
なので、なんか色が薄くなって物足りなくなっちゃう、という人は上等な筆に変えてみてください。
何本も筆の塗り心地見本を作ってみて、私も初めて知った事実でした。筆によって、色の濃さ、深みが全然違うんですよ。
デザインが子供っぽい
子供向けのデザインなので仕方ないんですが、デザインは妥協しないといけません。
私はそこまで筆のデザインにこだわりないのですが、それでもネオセブロンとネオセーブルのデザインは、大人が使うには物足りないです。
ナムラさんの筆なんかはリーズナブルなラインの筆でも、お洒落なデザインのものが多く、やっぱり気分が違います。
PCセーブルなんかは、ターコイズブルーの軸がとても素敵です。
このあたりはあまり気にならないこともありますし、本質的な部分ではないと思うので、おまけの要素です。
私が使える!と思う筆の最低ライン
以前は、「筆はあまり高いものでなくても、そこそこ描ける」と思っていたので、こだわりもなかったのですが、やっぱり上等な筆も全て横並びに比べてみると、やはり機能や耐久面で差があり、値段にはちゃんと理由があるんだな、と思っています。
とはいうもの、手頃に始めたいという場合も絶対にあるので、そのような場面では大変おすすめなネオセーブルとネオセブロン。
絵を描くための最低ラインの機能を備えています。ちなみにこれ以上、筆は安物、クオリティを落とすのはおすすめしません。ネットにはびっくりするほど大量で安い筆が売っていたり、100円ショップにも売っていますが、やめた方がいいと思います。やはり安い値段にはそれなりの理由が必ずあるので。。
筆は少し奮発するのがおすすめです!
筆は地味なんですけど、絵を描くときには手の代わりになるものなので。少しいいものを購入されるのがおすすめです。
ネオセーブルは、コシや弾力に優れて、細かいところまで塗りやすいけれど、水含みはちょっと物足りないです。