筆に関する質問も今まで多いので、記事としてまとめておきますね。特に初心者向けのリーズナブルな筆について知りたい方が多いみたいですね。
今まで書いた筆記事のまとめのような感じになります♪
Table of Contents
筆って選びにくいよね
筆は絵具と違って、店頭で選びにくい画材の一つではないでしょうか?
高いの、安いの、形も色々だけど
どれを選べばいいのかな??
なぜかというと、見た目では性質のちがいがよく分からないからです。購入する前の筆は、のりづけされているので、実は毛先の違いなどもぱっと見ではよく分かりません。
どの筆も同じような感じに
見えちゃう…
家に持って帰って、使ってみてはじめて「あ。こういう筆なんだ!」と分かったりします。それも何本かタイプの違う筆を使い比べないと分からなかったりします。
枯葉は、5年くらい前まで筆には無頓着でした。よく違いが分からないし、どの筆でも塗れるような感じがしていました。実はこのブログをきっかけに色々な筆を使い試すようになり、「筆でこんなに違うんだ!」と思うようになりました。色々使った結果、とてもいいな!と思う筆は2000円以上することが多いのですが、初心者の方がいきなりその筆を買うのはハードルが高いはず。
そこで今回は、100円ショップや子供用の筆からステップアップしたい方に「リーズナブルで万人向けの筆」をピックアップしてみます。どの筆もおすすめなのでぜひチェックしてみてくださいね。
いただいた質問色々
他にもあったような感じがするのですが、問い合わせフォームからきた質問だったかもしれません。
サイズも悩ましいと思うのでそちらの方も回答していきます〜!
初心者におすすめの筆4選
PCセーブル(名村大成堂)
まずおすすめなのが名村さんのPCセーブルですね。
こちらはナイロン筆。価格もリーズナブルですし、使い心地もとくに癖がなく使いやすいです。透明水彩でも不透明水彩でも、アクリル絵具でも使えるような適度な柔らかさです。柔らかすぎず、硬すぎず。
どんな技法をよく使うのか?どんな筆が自分の塗りに合っているか?
よく分からんっ
という初心者さんへの導入の1本としてもおすすめです。まずはPCセーブルを使ってみて、もっと硬い筆、柔らかい筆、細い筆、先が尖った筆…と好みに応じて少しずつ手を伸ばしていくのがいいと思います。
私もよく使っています。価格と照らし合わせるとコストパフォーマンスよいです!サイズ違いでリピートしたい筆です。
ターコイズ色の軸が気分を上げてくれる!
オススメサイズ:6号か8号サイズを基本の筆として1本、あとは2号の小筆が1本あると、よいと思います。
ブラックリセーブル700R(ホルベイン)
こちらはリス毛とリセーブル(特殊加工のナイロン)の混合筆です。
リス毛はふわふわで水含みがよいのですが、コシがなく塗りにくいです。ブラックリセーブルシリーズは、このリス毛にコシ強めのリセーブルが入っていて、バランスがよく塗りやすい筆となっています。
この筆は柔らかさがあるので、PCセーブルと比べるとより、水彩向きの筆です。
柔らかくにじませたり、境界をぼかすような塗り方もできます。
適度にコシがあるため、初心者さんでも扱いやすいと思いますよ。
オススメサイズ:最初の1本として、ラウンドの6〜8号をおすすめ。フィルバートの6〜8号もおすすめです。
フィルバートという先端に丸みがある平筆もおすすめです。これもよく使っています!
気になったら、レビューもどうぞ!塗ったところの見本ものせています。
CNクリスタル(名村大成堂)
こちらはちょっと硬めではあるのですが、見た目もよく価格も安めなのでおすすめです!
どちらかというとアクリルや不透明水彩向きの筆かもしれませんが、透明水彩でも使えます。
コシはやや強めで安定感があり、初心者でもコントロールしやすいです。
毛先は太めで細密描写には向きませんが、とりあえずの1本にもいかがでしょうか?こちらは通常の号数と比べて筆が太めです。サイズをしっかり確認してから購入することをおすすめします。
ちなみにCNクリスタルの4号が通常の8号くらいの太さと同じでした。
オススメサイズ:3号か4号
軸が透明なのもおしゃれだね!
初期の頃にレビューしているので、こちらも読んでいただけると参考になるかもしれません。
アクアレッロ(クサカベ)
クサカベのアクアレッロはこれまでご紹介した筆と比べると、ちょっと高価ではあるのですが、滑らかな塗り心地としなやかさが抜群の筆です。
人工毛でありながら、高級筆のコリンスキーの使い心地に近づいてきた!と感じる筆です。
なので、予算に余裕のある方にはアクアレッロがおすすめです。
この記事のなかでも、最高級筆であるコリンスキーとアクアレッロの塗り心地比較をしているので興味ある方はぜひ読んでみてください↓
価格は人工毛にしてはちょっとお高めですが、質は保証します!
柔らかさはPCセーブルと同じくらいに感じました。水含みは適度にしますが、本物のコリンスキーには敵わないかな…でもコリンスキーよりも均一な塗りができます。こっちの方が使いやすいと感じる人もいるかもしれません。
オススメサイズ:6号か8号あたりを基本の筆としておすすめ。気に入ったら小さめサイズも買ってみるといいかも。
とっても気になる筆だ…✨
おすすめサイズについて
おすすめサイズについても少し書いておきましたが、筆は3本そろえるのがおすすめです!
大・中・小
って感じですね。
その中でも中サイズの筆が基本のサイズで、一番使う筆となります。この中サイズはちょっと良い筆を買っておくと、小サイズや大サイズの筆の役割を果たすこともあります。
具体的には、丸筆の8号サイズです。
ですが、筆の種類によっても微妙にサイズ感が異なるので、あくまで目安です。はがきサイズくらいの絵しか描かない場合は6号でもいいかもしれません。
中サイズが基本で
8号くらいね
小サイズの筆は、中サイズと同じ種類の筆の2号や0号サイズでもいいですし、細かいところを描くのに特化した、面相筆、ビューライナーやみやこ、NDBセーブルなんかでもいいですね。
大サイズは背景を塗ったり、広めの部分をたっぷりの水や絵具で塗るようなときに使います。透明水彩は水をたっぷり使った塗りが持ち味なので、大きな筆をもっているとそういう技法がやりやすかったりします。
大きな平筆が一つあると便利です。12号や16号くらいかな。小さい絵しか描かないなら、さっきご紹介したホルベインのブラックリセーブルのフィルバートなんかでもいいですね。
さいごに
という感じで、初心者におすすめの筆を紹介してきました。使う筆が増えるたびに、おすすめも増えるのですが、今のところこんな感じです。またいいな〜と思う筆があったら増やしちゃうかもしれません✨
筆って大事なんだ〜と改めて思っています。いろいろな種類の筆があると、技法の幅を広げてくれます!
何本あっても困らない!
柔らかい筆にしかできないこと、先が尖った筆にしかできないこと、先が丸い細筆にしかできないこと。
それぞれ得意分野があります!
筆は大事に使えば長持ちしますので、使ってみたいな〜と思う筆があったらどんどん試してみてくださいね。