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ARTs*LABoのCOLORs展に出展する絵と使った画材を紹介!!

たまには自分の作品を宣伝してみます。どんな画材を使ったかも紹介するので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

ARTs*LABo COLORs展2021

ARTsLABoさんの企画はものすごく昔…10年以上前に何回か参加させていただいのですが…とても久しぶりにお世話になります。

COLORs展の企画はとても楽しそうで、今回エントリーが間に合って嬉しい限りです。

ただ、企画の趣旨が理解できていない私(爆)

どんな絵を描けばいいのかな?画材関係の絵を描く人が多いみたいですが、テーマはCOLORなのだから色をテーマにした絵なら何でも良いのかな?

ということで使う絵具を5色に絞ってみることにしました。最初は3色で描く絵にしようと思ったのですが、それだと混色が複雑になりすぎて、絵具の色が本来の色の原型をとどめないので、見ていてもよく分からなくて面白くないかなあと思ったので、少し増やして5色にしてみました。

まずはプロフィールカードをご紹介します。

今回の5色のメンバーを紹介する前に作品も紹介させてください!!

作品はこんな感じ

今回は作品とATC2点で参加します。

メイン作品

メインの作品はこのようになりました。

タイトルは「白亜の夢」としました。

白亜とは灰白色の石灰岩の一種で、貝殻や有孔虫から成っているものだそう。白やグレーを基調にしたソフトな色調な絵にしようと思いました。

サイズは13.5×18.5cm

いつもだと無難な額にしてしまうのですが、今回は作品に合わせて額を選びました。

額のサイズはインチサイズ。24×29.5cm

ATC

ATCは初めて描いたので、ちょっと苦戦してしまいました。実際はとても小さくかきこみが難しいでう。小さい絵なのにとても時間がかかりました。どちらも夜をテーマにしています。

こちらも5色の色のみで描いています。メインの作品とは違う色を作っているのでそれにも注目して欲しいです。

使用した5色を紹介します!

これが今回の絵に使用した5色の絵具です。メインは4色で1色は少しだけ、です。

①パーマネントスカーレット(ターナー)

可愛く素直な子!!

顔料:PR188

2021年今年のパレットにも入れている色なんですが、とっても可愛くて明るい色です。色相だと赤とオレンジの間くらいにある色なのですが、あまり色は強くなくて、どちらかというと透明感が強く明るい色です。なので、色を濃いめに塗ってもサーモンピンクのような色なんです。

オレンジや黄色との混色もとてもいいのですが、青系の色と混ぜてくすんだラベンダー色を作ることもできます。明るい色を作るのが得意で、重ね塗りしても下の色を殺しません。

逆に深い色や濃い色を作るのは苦手です。

今回は、ATCの王冠の部分のお花や、肌の赤みにもたっぷり使いました。白い部分にもこっそり隠し味のように塗っています。いつもより明るくかわいい雰囲気になります。服の白い部分にも注目してみてください。

②ウルトラマリンディープ(マイメリブルー)

癖はあるけど、独特のニュアンスを加えてくれる色!

顔料:PB29

ウルトラマリンブルーは鮮やかな赤みの青!どのメーカーで買っても同じような色味なのですが、粒子の荒さや色の濃さでバリエーションがあります。

このマイメリブルーのウルトラマリンディープは色々なウルトラマリンの中でも特に粒子が荒いです!塗っていて、わずかにざらっとした感触があります。

ものすごく粒子が荒いため、他のどの色と混ぜても分離します。

そして、紙の凹凸に絵具が溜まるため、紙の目の模様が浮き上がるという面白い性質があります。なので、単調な絵にちょっとニュアンスを与えてくれる便利な存在。

普通に使うなら、粒子の細かめのウルトラマリンの方が使いやすいのですが、この粒子が荒いタイプのウルトラマリンも、アクセントに使うととても面白いんです!

かれは
かれは

こういう色をグラニュレーション色とか粒状化色と呼んでます

粗密な色なので、透明感が強く、下に塗った色を覆い隠さないので、重ね塗りしても面白いです。

今回は、ヴェネチアンレッドやパーマネントスカーレットと混ぜて、くすんだ紫やグレーを作ったり、ウィンザーグリーンと混ぜて水色を作ったりしました。背景にも使っています。洋服もこの色がベースになってます。

紙はストーンヘンジアクアなのですが、あまり凹凸のくぼみに絵具がたまる現象は起きませんでした。

ATCで使ったランプライト

③ウィンザーグリーンブルーシェード(W&N)

超有能!仕事できる!どんな緑でも作れる万能グリーン!

顔料:PG7

名前はウィンザーグリーンで、あたかもW&Nのオリジナルカラーのような雰囲気を醸してますが、中身はフタログリーンです(笑)どのメーカーでも必ず売っている基本の色です。詳しくは下の記事を読んでみてくださいね。

私は、こういう基本の色はW&Nで買うことが多いです。価格と品質のバランスが良いのと、深みがある発色が気に入ってます。

このウィンザーグリーン(フタログリーン)は本当に万能で、そのままでは鮮やかすぎるので混色して使うことが多いですが、今回は鮮やかな発色を生かして、ミントグリーンとして使うことにしました。

ひよこ
ひよこ

水で薄めるとミントグリーンになるんだ!
かわいい✨

今回は渋めの自然な緑ではなく、あえて人工的な色として使っています。

主に「白亜の夢」だと、カチューシャの花の部分と葉っぱの部分です。リボンはウィンザーグリーンとウルトラマリンディープです。

ATCだと葉っぱがウィンザーグリーン+グリーンゴールドです。

④イングリッシュベネチアンレッド(シュミンケホラダム)

縁の下の力持ち。力強い発色と端正な表情が魅力の赤茶色!

顔料:PR101

この色に関しては、かなりガッツリ調べたことがあるので、興味のある方はこちら↓

色幅の広い顔料なので、同じ名前でもメーカーによって色味が違います。

私が長年定番にしているのはシュミンケホラダムのイングリッシュベネチアンレッド

茶色系は、ざらざらとしてたり、ムラになる感じがあると、極端にワイルドな印象に。シュミンケホラダムの茶色は、どれも塗った感じが滑らかなので、端正な印象なんです。そこが自分の絵のテイストに合っているのでとても気に入ってます!

特徴は、赤みの強さと発色の強さで、これが混色にも生きてきます。

画面の中で茶色として表現されている部分は、ほとんどヴェネチアンレッドです。ヴェネチアンレッド+ウルトラマリンだったり、ヴェネチアンレッド+ウィンザーグリーンだったり。少し他の色を混ぜるだけで渋い色になります。

発色が強いので、濃い色を作るのが得意な色です。

⑤グリーンゴールド(マイメリブルー)

抜群の透明感と独特のインパクト!

顔料:PY129

個性的な色です。名前にはグリーンとありますが、ほとんど黄色といっていいと思います。チューブから出した色はオリーブ色なので頭が混乱しますが、渋めの黄色です。

面白い色なのですが、思ったより活躍の機会がないので、最近使い道を考えています。

今回は隠し味のような使い方で、ほんとに少しだけです。上の4色でも絵は描けるのですが、ちょっとだけアクセントが欲しくてこの色を選びました。

作品の部分だと、目の部分と花芯部分です。目の部分を目立たせたかったので、珍しく黄緑の目です。ウィンザーグリーンも少し重ねています。全体の色が紫や青で統一されているので、補色である黄緑を入れると目立つはず。

左がオリジナル。右は目の色を置き換えて、グレーにしています。無難で落ち着きますが、左のグリーンゴールドの目のと比べると、顔の印象は薄まってしまうと思います。

なので、グリーンゴールドは、面積は少ないのですが、ところどころアクセントとして使っています。

ATCの方でも花や葉、白いブラウスにも少し使っています。本当に隠し味の感じです。

使用の紙について

水彩紙についても少しだけ。

今回「白亜の夢」に使ったのは、ストーンヘンジアクア(中目)という水彩紙です。サイズは

初めて使いました。塗心地はよかったです。ただ、最初の塗りでウェットインウェットがうまくいかず、ちょっと癖はあるかもしれません。乾くと整う感じの水彩紙で、ランプライトにもちょっと似てるかな。あまり凹凸は激しくなくて滑らかなので、細かいところも綺麗に塗れます。

私は結構好きでした!

素材はコットン100%、サイズは7インチ×10インチという馴染みのないサイズで、F2と同じくらいかな〜という感じ。

また詳しくはレビュー記事を書きます。

ATCは2種類買ったので、どちらも使ってみました。ランプライトとセヌリエという水彩紙です。

ランプライトの方は何度も使っているので、描きやすかったです。中目ですが、滑らかな紙肌です。色のノリ方も淡めで、ソフトな印象でした。

セヌリエも滑らかな紙肌でした。こちらは全く初めてだったので、あまり使い心地はよくわかりませんでした。ちょっと絵具が吸収されるのが早く、焦りました。少しにじみどめが弱いかもしれません。セヌリエの水彩紙はあまり売っていないので、今後も使う機会があるか分かりませんが、もう少し大きい紙で描いてみたいです。

ATCについてはこちら。

展覧会の情報

最後に展覧会の情報を。たくさんの作家さんと画材メーカーが協賛する展覧会です。お時間ある方はぜひ。

ARTs*LABo COLORs2021

◆会場 : Gallery CORSO             

https://www.lithmatic.net/lithApCorso/index.html

・アクセス(東京都千代田区神田神保町3-1-6 日建ビル3F
Gallery CORSO)

https://www.lithmatic.net/lithApCorso/statics/access.html

◆開催期間 : 2021年11月24日(水) ~ 11月28日(日)     

◆時間 : 13:00~19:00

・初日16:00~19:00

・最終日 17:00まで

【作品の販売について】                             

会期初日11/24は作品の販売無し(画材やグッズの販売はアリ)             

会期二日目11/25 13:00より作品販売開始