これがおすすめ!透明水彩の赤【3色限定】

透明水彩の赤の絵具はとても種類が多く、どれを選ぶか、とても迷います。青は比較的シンプルなのですが、赤はメーカーごとにも取り扱っている色が違うので、とても選びづらいです。

今回はどのメーカーも取り扱っているような、定番色の中からおすすめの赤絵具をご紹介します。

セットに入っている赤がどうもピンとこない方は参考にしてみてください^^

今回の記事では、色名ではなく、顔料名でまとめてみました。決してマニアックな記事にしたいのではなく、同じ色であっても、メーカーごとに色名が違う場合があるので、わかりやすく統一したいためです。色の名前が違っても、顔料が同じであれば「同じような性質を持つ色」という予測を立てることができます。メーカーを飛び越えて、絵具を購入できるように、顔料でまとめてお話します。

PV19(ローズレッド)

メーカーごとの色名

ホルベインキナクリドンレッド
ウィンザー&ニュートンパーマネントカーマイン 、パーマネントローズ
シュミンケホラダムパーマネントカーマイン、ルビーレッド
ターナーローズレッド
クサカベルビーレッド
マイメリプライマリーレッドマゼンタ、ローズレーキ
セヌリエカーマイン、ローズマダーレーキ
レンブラントキナクリドンローズ

全てのメーカーに必ずある色です。すごいですよね。どのメーカーからも買える色です。でもメーカーごとに色名が違うので必ず確認してから買ってください。

そしてPV19は色幅の大きい顔料のようで、紫の色味の絵具もあります。キナクリドンバイオレットという名前で売られていることが多いです。それは今回お勧めする色とはまた別の色なのでご注意ください

PV19の特徴

メーカーの三原色としても、取り上げられることの多いローズ系の赤です。マゼンタカラーです。

この色の特徴は

  • 色相は少し紫より(三原色の赤に近い
  • 鮮やか
  • 濃さがあり深みがある
  • 溶けやすく伸びがよい
  • 透明感がある
  • 粒子が細かく、染みつきやすい
  • 耐光性があり、安定している

PV19のおすすめポイント

しっかり発色する滑らかな赤です。パレット上でも、さっと溶けやすいという特徴があるので、色を濃く取りやすいです。そして、色の幅が広く、濃い部分はかなり濃厚な色ですが、淡い部分はきれいなピンク色になり、一色の濃淡でもかなり表現できてしまいます。

メーカーはそれぞれ違いますが、
全てPV19の絵具を薄めて作ったピンクです

今回の記事で紹介する赤の中で、一番ピンクらしいピンクが作れる赤でもあります。

PV19(ローズレッド)はとても混色が得意です。粒子が細かくきれいに混ざりやすいし、また、ちょうど三原色の赤に近いので、混色で色も濁りにくいです。

色相はやや紫よりなので、特に青系との混色が得意です!(もちろん黄色系の混色もきれいですが)鮮やかな紫が作りやすい色です。

透明感があり、鮮やかなので、そのまま使って花の色などにしてもよいのですが、混色によって鮮やかな紫やオレンジを作ることができ、とても使い勝手のいい赤なのです。

色々試した中では、かなり彩度が高い赤の1つです。鮮やかな赤は、混色で作れない色なので、持っているととても便利です。

どれがおすすめ?

シュミンケやウィンザー&ニュートンなど、同じPV19なのに、2種類の絵具が売られているメーカーがあります。ドットシートで試したみたところ、深みがあり落ち着いた赤と、明るい赤の2種類のようでした。

右が深みのあるタイプ、
左が明るいタイプ

深みがあり落ち着いた赤→パーマネントカーマイン(シュミンケ)、パーマネントカーマイン(W&N)

明るい赤→ルビーレッド(シュミンケ)、パーマネントローズ(W&N)

好みの世界になりますが、混色で色がくすみにくいのは明るいタイプ、汎用性が高いのは深みがあるタイプかな〜。

その他の一種類しかないメーカーは、その中間くらいの色味だと感じていますが、全てのメーカーを試したわけではないので、断言はできないですね…

実はこの色は、色相は同じような感じなのですが、色の濃さと鮮やかさが少し違うので、そのあたりは好みが出そうです。

試したことのある中から選ぶと、ウィンザー&ニュートンのパーマネントカーマイン 、ホルベインのキナクリドンレッド、ターナーのローズレッド、あたりは価格とのバランスもよくおすすめです。

PR254 (パイロールレッド)

メーカーごとの色名

ホルベインピロールレッド
ウィンザー&ニュートンウィンザーレッド
シュミンケホラダムスカーレットレッド
ターナーパイロールレッド
クサカベプライムレッド
マイメリサンダルレッド
セヌリエセヌリエレッド
レンブラントパーマネントレッドディープ

見事に名前がバラバラですね(笑)この色も、大抵のメーカーで取り扱いがあり、買い求めしやすいです。色名が違うので、よく確認してくださいね。

PR254の特徴

この赤は、とても鮮やかです。見事に真っ赤

私たちが「赤」と聞いて最初に思い浮かべる色は、おそらくPR254の色です。色相は、紫にも黄色にも寄ってません。ちょうど真ん中くらいの赤です。

特徴は

  • 色相は(ちょうど真ん中)
  • 鮮やかで明るい(深みなし
  • 溶けやすく、伸びがいい
  • 半透明
  • 粒子は細かく滑らか

PR254のおすすめポイント

とても鮮やかな色です。売られている赤絵具の中で、一番鮮やかだと思います。なので、とにかく明るさと鮮やかさを求める場合には、この色がおすすめです。

ただあっさりした色なので、濃く塗った時には、はっきりと赤を感じられますが、薄めると少し弱い色になります。薄めるとサーモンピンクになり、思ったほどの鮮やかさはありません。最初に紹介したPV19(ローズレッド)の方が澄んだピンクになります。

落ち着いたピンクです

とにかく明るい色で、深みがないので、「赤」として使いたい時には使いやすいです。濃いめに塗っても「まっ赤」になり、ムラなくきれいにのせることができます。

鮮やかな色なので、混色にも向いていますが、青系の混色も黄色系の混色も少し落ち着いた感じです。

特に、「赤」を単色で使うことが多い方、「赤」が好きな方にはおすすめの色です。

どのメーカーのPR254も、ほとんど同じ色で、鮮やかな赤です。少し濃度や透明度に差がありますが、どのメーカーの絵具でも、同じような感じで使えると思います。

PR254(パイロールレッド)、とても人気がある色です!ほんとにきれいな「真っ赤」なんです。

PR108(カドミウムレッド)

メーカーごとの色名

ホルベインカドミウムレッドライト
ウィンザー&ニュートンカドミウムスカーレット
シュミンケホラダムカドミウムレッドライト
ターナーカドミウムレッド
マイメリカドミウムレッドライト
セヌリエカドミウムレッドライト
レンブラントカドミウムレッドライト

カドミウムレッドは同じ顔料でも、「カドミウムレッドディープ」「カドミウムレッドミディアム」など種類が色々ありますが、中でもおすすめなのは「カドミウムレッドライト」。明るめの朱色です。

PR108(カドミウムレッドライト)の特徴

鮮やかな朱色で、今まで紹介したPV19(ローズレッド)やPR254(パイロールレッド)よりも、もっとオレンジがかった赤です。

特徴は

  • 色相はオレンジ寄りの赤(朱色)
  • 不透明
  • 強い発色
  • ムラなく塗ることができる
  • 鮮やか
  • 溶けやすく、伸びがいい

PR108(カドミウムレッドライト)のおすすめポイント

不透明色なのですが、かなり強い発色で、しっかりした色です。不透明色を避ける方もいますが、透明水彩においての不透明色は、そこまで不透明ではなく、どちらかというとしっかり塗れる色というイメージです。ムラなく、濃く塗ることができます。このようなタイプの絵具も持っているととても便利です。

とても伸びがよく、少量で広範囲塗り広げることができます。なので、なかなか減りません。燃費の良い色です。

薄めるとサーモンオレンジになりますが、この色は人体の表現とも相性がよく、唇や赤みを加えたい時に重宝します。

混色すると、できた色も半不透明になり、カドミウムレッドの影響を受けてしっかりした色になります。主に黄色系との混色の相性がよく、鮮やかで、強い発色のオレンジを作ることができます。逆に青と混色すると、かなり色が沈みますが、これはこれで鈍い色を作りたい時に便利です。

ただ、カドミウムレッドでは作れない色も多いので、絵具を買う時には、PV19(ローズレッド)かPR254(パイロールレッド)とセットで買うのがおすすめです。

カドミウム系の毒性が気になる方は、ウィンザー&ニュートンのカドミウムフリーシリーズのカドミウムフリーレッドがおすすめです。

色相環での位置

今回3つの赤を紹介しました。3つの赤は、色相環でいうと、このような位置関係です。

一番三原色の赤に近いのは、PV19(ローズレッド)です。なので、一番混色で濁りにくい色とも言えます(理論上は)

一般的な赤のイメージに近いのは、PR254(パイロールレッド)だと思います。

そして少しオレンジに近いのがPR108(カドミウムレッドライト)です。

個人的なおすすめは、PV19(ローズレッド)とPR108(カドミウムレッドライト)の2色をパレットに入れることです。私は、あまり「赤」をそのまま使うことがなく、薄めたり、混色して使うことが多いです。

青との混色が得意なPV19(ローズレッド)と黄色との混色が得意なPR108(カドミウムレッドライト)を、両方パレットに入れておくと、混色の幅が広がります。鮮やかな色だけではなく、鈍い色も作りやすいです。また、PV19(ローズレッド)は透明感が強いのですが、PR108(カドミウムレッドライト)は不透明なので、その特性の違いもうまく生かすことができます。真っ赤はこの2色を混色して作ります。

一方、PR254(パイロールレッド)はその中間なので、1色でもいいかも。「赤」をそのまま使うことが多い人にはおすすめの色です。今回紹介した3色の中では一番鮮やかで、明るさもあり、美しい色です。「赤」を主役にした絵を描くときは最適!

終わりに

赤は、他にもマダー系や、クリムソンレーキ、キナクリドン系、オペラなど、色々な赤があるのですが、今回は鮮やかさと使いやすさ、そしてほとんどのメーカーで取り扱いのある定番色にしぼって、記事を書きました。

この中から1色だけ選ぶとしたら、PV19(ローズレッド)がいいかな。

混色が得意で彩度が落ちにくいこと、ピンクを作りやすい色である、というのが理由です。

私の場合、ここ15年ほど、赤系は、PV19(ローズレッド)とPR108(カドミウムレッドライト)で固定です。もともとシュミンケのセットを買った時に入っていた色で、そのまま使っていたのですが、これがとても良い組み合わせで、抜群に使いやすいのです^^

あとは、やはり色味の明快さから、PV254のパイロールレッドもとても人気がある色なので、記事に加えました。

何かの参考になれば幸いです^^

その他の色についても知りたい方どうぞ⬇︎

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