今回は、水彩で使う水入れのお話をしてみようかなと思います。
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水入れ(筆洗)に最適な容器について
水入れは、筆を洗う水を入れる器です。水が入れば何でもOKです。専用のバケツでもいいし、空き瓶やタッパーでも大丈夫です。

透明水彩では、汚れた水を使って描いているとすぐに、絵具の色が濁ってしまいます。水はこまめに替えることを意識しましょう。
もし空き瓶を使うなら、少し大きめのものがいいですね。口が狭いと大きめの刷毛が入らないことがあります。また、器が小さすぎるとすぐ水が濁ってしまい、絵具の色が濁ってしまう原因にもなります。
縦型のタッパーも使いやすいです。

これは100円ショップで買ったものですが、大きさも深さもちょうどよく使いやすいです。形は四角いものだとぬめりが付きやすく、丸い形のものの方が汚れにくいと思います。
数は3つが便利
水入れの数は3つあると便利です。
なぜかというと、水彩では筆は頻繁に洗わなくてはいけないのですぐに濁ってしまうからです。
3つの水入れをどのように使うかというと、1つめは洗い、2つめはすすぎ、3つめはきれいな水を保っておきます。

透明水彩はウェットインウェットやにじみ、リフティング、バックランの技法に、汚れていないきれいな水が必要です。なので3つ目の水は汚れた筆を入れたりせず、きれいに保っておきます。
筆を洗うのに、1つめと2つめの水入れを使います。まず、1つめの水入れで、じゃぶじゃぶ洗い、洗いきれなかった汚れを2つめの水入れで落とします。絵を描きはじめると、1つめの水入れはあっという間に汚くなります。なので、2つ目の水入れで確実に汚れを落とします。筆を洗うための水入れは2個あったほうが、筆をきれいにすることができます。
透明水彩は、つねに筆をきれいにしていないと、色が混ざって鈍い色になってしまいます。特に、黄色や黄緑などの明るい色や、赤を鮮やかに塗りたい時は、筆に別の色が残っているとすぐに混ざって汚くなってしまいます。
水入れを3つ用意しておくと、途中で水を取り替えに行かなくて済みます。1つ目の水入れがどんなに汚くなってしまっても、2つ目のすすぎの水入れできれいにできます。
これが、水入れは3つあると便利な理由です。
市販の筆洗バケツを使う(2025追記)
もちろん、空き瓶でなければいけないということはなくて、市販の筆洗バケツも便利です。私は長いこと(15年くらい)空き瓶やタッパーを筆洗として使っていましたが、最近こちらの筆洗バケツを使うようになりました。

こちらは最初からお部屋が3つに分かれていて、使い終わったら重ねて収納することもできます。(私はあまり重ねることはないのですが…)使わないときにコンパクトになるのは、なかなか便利ですね。取手の穴に筆を刺して乾かせるのも便利で!


当たり前ですが、空き瓶を使うより便利なので、最近ではこちらを愛用しています。
これだと一番大きな部屋が①洗い、小さい2つの部屋がそれぞれ②すすぎ③きれいな水、となります。大きな筆を使うときは大きな部屋を洗いに使えるのはとても便利です。また濃い色を使うときにはあっという間に筆洗が真っ黒に染まってしまうので、空き瓶ではとても水が足りません。

筆洗を変えてから、絵具をガンガン使うことができるようになったかもしれません。
この筆洗は名村大成堂のものなのですが、わりとおすすめですよ!
水入れのおそうじ
水入れの水はその日のうちに捨ててきれいにします。水を捨てるだけでなく、軽く洗っておいた方がいいです。絵具は粒子の大きいものが下に沈殿していて、底にこびりついていたりします。
私は絵具専用のブラシを用意して、水入れ口が小さいところも軽く擦ってきれいにします。
透明水彩はアラビアゴムの性質なのか、放置しておくと、そこの方にぬめりがつくことがあります。夏場は半日くらいでも怪しいことがあるので、こまめに水を取り替えて、清潔を保ちましょう。
夏場はときどきキッチンハイターなどで、漂白しておくとより安心です。
わたしは経験したことがないのですが、絵具にはカビが生えることがあるらしいです。それは汚い水入れからカビが侵入しているのでは…と思っています。
水入れを清潔に保たないと、パレットまで汚くなってしまいます。
まとめ
水入れは、何を使っても直接作品に影響しません。なので、好きなものを使えばOKです。
・数が3つあると便利、もしくは仕切りが3つあると便利
・なるべく大きめを選んでじゃぶじゃぶ洗う
・使い終わったらしっかり洗う
の3点がポイントです。
































