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知っていますか?絵具やインクの耐光性にまつわる本当の話

絵具の耐光性、保存については、わりと質問が多い項目なので、記事にまとめました。自分の知識や体験談だけでは不安だったので、ちゃんとメーカーさんにお聞きしてまとめました。

もっと知りたい、耐光性のこと

少し前にTwitterでコピックの耐光性について話題になりました。また質問箱や問い合わせフォームからも絵具の耐光性についてや、保存のためにUVバーニッシュをかけた方がいいのか?(たぶん4回くらい聞かれてる)という質問は多いです。

また、透明水彩の耐光性が低いので作品価値(市場での価格が安め)が低い!という話もよく耳にします。これらが真実なのかどうかについても、メーカーさんにお聞きしたものをまとめましたので参考までに。

もちろん趣味で絵を描くという場合は、何を画材に使うかは自由ですが、「絵を販売したり、仕事にする」場合、耐光性は気にかけた方がいいポイントです。

また趣味で絵を描いているのだとしても、飾ったり、保存の間に色が抜けてしまう可能性があるということは、知識として知っておいて損はないと思います。

ひよこ
ひよこ

せっかく描いた作品
長持ちして欲しいよね

染料を使った画材は退色しやすい

まず退色しやすい画材と退色しにくい画材について。一番基本的なところから。

顔料と染料

一般に色をつける画材には「顔料を使ったもの」と「染料を使ったもの」があります。顔料と染料の違いについては今回は省きますが、

顔料は色褪せに強い色が多い

染料は色褪せに弱い色が多い

というのが大切なポイントです。

顔料の耐光性

顔料でも全ての色が色褪せに強いというわけではありませんが、メーカーが改良に改良を加え、耐光性の低い顔料は徐々に廃盤となり、耐光性の高い顔料に置き換わり、今ではオペラなどの蛍光色を除き、ほとんどの色が退色しにくいラインナップになっています。ただ、顔料によって差があるので注意は必要です。そして、後でお話ししますが、顔料が同じだとしても、絵具の種類や、色の乗せ方によっても耐光性が違ってきます

顔料とは色のついた粉なので・水彩絵具、油絵具、アクリル絵具、パステル、色鉛筆などは顔料から作られている画材です。

染料の耐光性

それに対して、染料は、全ての色が色褪せに弱いわけではないのですが、弱い色はあっという間に色が抜けます。この色抜けのしやすさは、顔料と比較になりません。

なので、染料を使った画材にはかなり注意が必要です。

染料というのは水に溶ける性質を持っているので、液体状になっています。これらを使った画材の代表格は、マーカーとインクです。この中で、画材として使われやすいのはコピックのようなアルコールマーカーとカラーインク、万年筆用のインクでしょう。

染料画材、想像以上の脆さ

これらは色によってはとても退色しやすいです。お店にあったガラスペン用インクの見本の色が、ほぼ退色したり経年変化していて、実物とは違っていたので、びっくりしました。見本自体は古いものではありませんでした。直射日光にはあたっていませんし、窓もありません。

コピックの耐光性もかなり低く、メーカーのホームページにもしっかり明記されています。とにかく直射日光にあてないことなのですが、直接でなくても窓から光は入ってきますし、電気の光にも紫外線は含まれるそうなので、壁に飾っていると退色してしまうようです。

こちらのサイトでコピックの退色実験をしていますので、参考にしてみてください。UVカットのシートやアクリル板で多少退色は防げるようですが、かなり退色してしまうみたいですね。

こちらは今流行しているアルコールインクアートの耐光性実験をされています。やはり紫、青系が退色しやすいようですが、普通にマーカーとして塗る時よりも、薄く塗り広げるため余計に退色しやすいようです。

こちらは万年筆インクの耐光性実験をされています。ほとんどなくなってしまう色もあるようです。ショックが大きい…。

これらのことから、コピック(アルコールインクアートをふくむ)や万年筆インクのような画材を使った作品を販売するのは、かなり注意が必要、ということになると思います。

退色しやすい作品はクレームになることも

ギャラリーで在廊していたら、コレクターさんより、「他のギャラリーで買った作家の作品が褪色によって変化した」というような話を耳にしました。

何年もかけてすこしずつ色が退色していった、というのなら仕方のないことですが、買ってまもなく色が変わってしまった場合は、やっぱり「納得いかないだろうなあ」と思いました。(アルコールインク系のアートのようでした)

作家さんに直接申し入れする人もいますが、しない人もけっこう多いです。

やっぱり、気をつけないと!と思いました。

退色実験と告知はした方がいいかも

もしどうしても染料系の画材を使うなら、上の紹介したサイトのように退色実験を行い、どの色がどの期間でどの程度退色するのか、調べた上で、キャプションに染料系の画材を使っていることを明記して、それから納得していただいた上でご購入いただくのが、いいかもしれません。トラブル回避のためにも!

ただ、面倒ですよね…。退色実験もせいぜい1ヶ月〜4ヶ月くらいしかできませんし、本来は年単位でしなければいけないと思います。作品は年単位で飾りますから。

個人的には、作品を販売するなら、染料系の画材に特別なこだわりがあるとしても、顔料系の画材に替えていくのが望ましい…と思います。

インクに関しては今は顔料系のインクというのがあるので、そちらに切り替えていけばいいと思いますし、万年筆インクも顔料系のものがありますので、そちらかなあ。

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染料は独特の彩度や透明感があって、捨て難いんですけどね…。

もちろん趣味で使うという場合、スキャンしてグッズ展開する場合などは、問題ありません。あくまで展示販売の場合です。保管はUVカット系のホルダーに保存しておくのがよいそうです。

(ただ20〜30年という単位だと、暗所保管であっても特定の色が褪せてしまうことはあるそうです。せっかく描いた作品、長く残しておきたいという場合は、やはり他の画材の方がいいのかも。子供の絵なんかもそうだなあと思いました)

コピックやカラーインクのなりたち

余談ではありますが、もともとコピックやカラーインクはデザイナーやラフを描いたり、漫画家が扉絵のカラー原稿に使用していました。つまり印刷することが前提でした。

コピックは紙が波うちせず、乾くのも早く、色も鮮やかななので、商業作家がよく使っていました。なので、もともと作品展示や販売のために、作られた画材ではなかったので、そのあたりは知っておく必要があると思ってます。

「コピックを悪者にしないで!」というツイートも見かけましたが、コピック作品が普通の作品を同じように売れてしまうと、買った人は退色でがっかりしますよね。するとコレクターさんの中では「コピックはだめだ」という評判が定着します。コピック作品の評判が落ちてしまいます。その方がコピックとしてはマイナスでは?コピックで絵を描くのがいけないのではなくて、販売のときに質が保証できないのが問題です。

たとえば、コピックイラストを印刷してグッズ展開するとか、ジークレー印刷にして版画販売するとか。退色しやすい画材なら、原画販売にこだわらないで、そういった展開もありなのです。

ひよこ
ひよこ

色々なやり方を
みんなで考えよう!

私は画材愛があるので、どれか特定の画材を貶めたいのではなく、原画販売には向かないけどこういうことには向いているよね!みたいなやり方をみんなで考えていければなあと思ってます。

顔料系の画材の中で耐光性が弱いのはどれ?

染料系がちょっと耐光性的には厳しいお話をしてしまったのですが…

このあたりまでは、何となく知っていたという方も多かったのではないでしょうか。

では次は、比較的日光に強いとされる顔料系の画材のお話をしていきましょう。

耐光性に敏感なコレクターさん

作家さんは画材の耐光性に無頓着な方が多いのですが、コレクターさんと話していると、耐光性を気にする方が驚くほど多いです。それをうけてギャラリストも耐光性を気にしています。それは高価な品物を身銭を切って購入し、長期間(10年とか20年とか)家に飾って楽しむ立場だからでしょう。

作家は、意外と自分の作品との付き合いは短いので、長期間飾ってみてどんな感じかな?色は変化するのかな?というところにあまり意識がいかないんでしょうね。その代わり、どの画材を使ったら理想の色が出るかや制作のしやすさ、などに気が向きやすいのだと思います。これは私もそういう傾向があるので分かります。しかし!やっぱり気になりますね、耐光性。

水彩は退色しやすい?

で、ギャラリー内のおしゃべりでよく話題にあがるのが、「どの画材で描かれた作品が退色しづらいか?」ということです。

「油彩、アクリル、岩絵具はいいけど、水彩はだめだよね」

ふーん、そうなんだ??

かれは
かれは

=「透明水彩作品は色褪せやすいから、安くなりがち」ということなんだそうです。

水彩が退色しやすい、というのは聞いたことがあります。あとは、色鉛筆やパステルなんかもだめっていいますよね。

でも画材ブログをやるようになってから気づいたことがあります。

結局どの画材も「使われている顔料はほぼ同じ」「顔料によって耐光性が違う」ということ。

画材は、顔料+バインダー(展色材)の組み合わせでできています。

油彩、アクリル、水彩 = 顔料は共通、バインダー(展色材)がそれぞれ違います。

じゃあ、使われているバインダーによって、耐光性が違ってくるということ??

都市伝説「油彩やアクリルは厚めの塗膜によって、顔料が守られているから耐光性が高い、顔料剥き出しの水彩やガッシュ、パステルなんかは耐光性低い」

↑けっこうこれが言われているけど本当なのかな?これが本当なら、水彩作品も、アクリル用のニスとかでカバーしちゃえばいいって話じゃん…

バインダーではなく、顔料の密度(byクサカベさん)

で、自分で考えていても分からなかったので、メーカーさんにお聞きしました。お聞きしたのはクサカベの技術部さん。

かれは
かれは

耐光性について質問です! よく透明水彩はアクリル絵具や油絵具に比べて耐光性に劣ると言われますが、なぜなのでしょうか?どこかで聞いた話だと、アクリル樹脂や油は塗膜ができて顔料が剥き出しにはならないから、耐光性が上がるとのことでしたが、合ってますか? 使われている顔料に関してはほぼ同じだと思ったので、なぜかなあと疑問に思いました。
最近ギャラリーでもよく話題になります。 水彩画は耐光性が低いので価格も安くなりがちだと。他の画材に転向するかとても悩んでいます。


クサカベさんの回答:

耐光性は顔料の性質によるので、油でもアクリルでも水彩でも同じ顔料を使用していれば同じだけ退色します。 しかし、これはあくまでも顔料粒子1粒でのことです。

例えば作品画面1cm四方当たり顔料が油絵具の場合、1000個あったとします。 対してアクリル絵具やアキーラは7~800個くらいなイメージです。これは顔料とバインダーの比率によります。 水彩絵具の場合、特に透明水彩は紙の発色を生かしたく、たくさんの水で溶いて使用されるので3~400個くらいになっているイメージです。 すると、紫外線のダメージを受けやすく、少しの退色が大きく見えます。

顔料が包まれているか否かは関係ありません。

仮にそれが原因なら、テンペラや粉売りの顔料は退色が著しくなってしまいます。

ということは、アクリルやアキーラもたくさんの水で溶いて水彩絵具のように使うと、同じように退色しやすくなります(退色が目立つようになります)。 現実的ではありませんが、油絵具も同様です。


あれ?そうなんですね。

要するに顔料の濃度の問題なわけですね?

ひよこ
ひよこ

顔料が包まれているかは関係なかった…

つまり顔料の濃度が高めの油彩やアクリルは厚塗りすることも手伝って、顔料の密度が高いので退色しづらい(というより目立ちにくい)し、薄塗りになりがちな水彩は顔料の密度が低くなるので、退色が目立ちやすくなる!

逆にいうと、透明水彩でもしっかり色を塗ると退色しづらいということですね。

顔料とか粉がむきだしで売ってますもんね

確かに確かに、顔料剥き出しの状態が紫外線に弱いなら、そもそも透明の瓶では売られないはず。パステルも剥き出しで売ってますけど、店頭に置いてていたら色が抜けちゃいました〜なんて話聞かないですよね。そういうことじゃない。

たとえばアクリル絵具を水彩風に水でたっぷりとくと、やっぱり耐光性は透明水彩並みになるので、あんまり意味ないこともわかりました。

ひよこ
ひよこ

水彩風に使ったら、やっぱり
日の光には弱くなっちゃう…

そして退色は実はどの絵具でもしている、要はそれが目立つかどうか、なのだそうです。特に油彩など絵具の重なりが厚くなる絵具だと、表面が退色していても下の色が、大丈夫だったりするので、余計に長持ちなのだそうです。

結論として、水彩や色鉛筆が、アクリル絵具や油彩よりも耐光性が低いというのは、事実としてありますが、その理由が絵具の特性というより、薄塗りになりがちだからだ、ということが分かりました。

薄塗りには注意

ということは…

水彩でも、ものすごく着彩が淡い場合は、やっぱり注意が必要ということです。

気持ち濃いめに塗ってあげると、耐光性としては強くなることが分かりました!

そういえばオペラ(日の光に弱い色)の耐光性実験をしたときも絵具が足りなくて薄塗りにになってしまったところはすごく色が抜けるのが早かったです。逆に濃いめにしっかり塗ったところは、結構耐えていました。で、濃いめというのもかなり濃いめじゃないとだめで、水でうすめてパステルカラーにしてしまうと日の光に弱くなります。

メーカーさんの耐光性実験はかなり濃いめに(こんなに濃く塗ることはあまりないのでは?というレベル)塗って実験しているそうなので、メーカーさんの実験で大丈夫だという色でも、通常の使用(少し水で薄める)で退色しやすい色というものも何色かあるようです。(この情報はユーザーさんから。新しい顔料はまだ情報は少ない)

参考になるのは画材店の色見本です。見本でも色が抜けているものもあって、そういう色は光に弱いんだなあと密かに思っています。

じゃあ、水でうすめずに白を混ぜてパステルカラーにしたらどうなんだろう?と思ったのですが、こちらもあまり効果はなく、パステルカラーは耐光性は落ちる、というのがメーカーさんの共通見解でした。

しかたない、気持ち濃いめに塗っていこう!

透明水彩の耐光性はどの程度なのか?

オペラの耐光性実験のとき、比較のために、と思ってウルトラマリンとフタロブルー(両方とも耐光性高めの青)を一緒に塗って日の光にさらしました。窓ガラスにぺたっと貼り付けました。逆に耐光性の高い色ってどのくらいもつのかな?と思ったからです。

4ヶ月ほど毎日直射日光に当たり続けました(しかも夏場。)

ひよこ
ひよこ

かわいそう、絵具ちゃん…
大丈夫かな??

で、ファイルに入れておいた色と見比べたんですけど…

オペラは1週間で色ががっつり抜けました。どのメーカーのものも例外なくです。

でウルトラマリンとフタロブルー(この2色はメーカーの表記でも耐光性高め)は…

変化がなかったです。少なくとも目視で分かるほどの変化はなかったです。

もちろん1年、2年、5年、10年となってくると変わってくると思いますが、思ったよりは退色しないものなんだなとは思いました。こちらも長年絵具メーカーさんに勤めていた方に伺った話ですが、「コバルト系、ウルトラマリン、カドミウム系の無機顔料は特に耐光性が強い!イエローオーカーや、酸化鉄系の赤茶色、土系の顔料もめっぽう強い!」とのことでした。

ただ、しっかりめに塗るのは結構大事です。

15年前にご購入された方に、絵の色もってます?と聞いたところ、買った当時の色と比べられないから分からないけどスキャンの画像と比較する限り、色は変わっていないですね。とおっしゃってました。

なので水彩でも

  • 耐光性の高い色を選ぶ
  • 色をしっかり塗る(あまりうすめすぎない)

を注意していれば、比較的大丈夫、という実感を持っています。

ただ、それでも気になる場合は、よりしっかり色を乗せられるアクリル絵具やアキーラ絵具への転向を考えていくといいかもしれません。

紙にもこだわっておこう

あと退色には「紙」も大事だそうで。昔のパステル画とか、日本画とか保存が難しいのは紙の質もあるそうです。現代の水彩紙はAcid Freeだったりして、よくできていますのでわりと劣化しづらくなっているのではないかと思います。

ただ、やっぱり質の悪い紙だと劣化はしちゃうんですよね。よく作品の額装のマットが黄ばんじゃってということがあるのですが、こちらも安い紙を使ったマットが日の光にあたって黄ばんでしまったりします。(芯が茶色、黄色に染まってる)

かれは
かれは

安い紙は変色したりします!
絵具の耐光性も変わってくるかも

これは作品でも同じことが起こりうるのです。薄い紙に描いた作品の下書き、習作、練習などを、販売する場合、経年で紙の方が変化してくるということがあったりすることは多いようなので、こちらも注意が必要かもですね。(染みが出てきたり、紙が黄ばんだり、絵具も退色しやすい)

販売するなら、コピー用紙などではなく、しっかりした専用の用紙に描いた方がよさそうです。

UVバーニッシュはかけたほうがいいのか?

これは質問箱やTwitterでもいただく質問なのですが、そういえば、と思い、去年の作品からUVスプレーをかけるようになりました。

ただ、これはもともと耐光性の低いオペラのような色のもちを高めるような効果はないそうです。先ほどの染料系の画材(コピックやインク)に関しても効果はほとんどなく、それどころか溶剤がインクを溶かしてしまうことがあるそうなので、あまり意味はないだけでなく、作品を損なうこともあるみたいです。

なので、こちらのUVスプレーというのは、もともと耐光性のある色の持ちを高めるようなものだそうです。そして効果も2年ほどだそうです。

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実験しようと思ったのですが、4ヶ月に当てたウルトラマリンとフタロブルーはスプレーなしでも色の変化がありませんでした。ということはUVスプレーをかけたものを比較しようとするとそれ以上の期間が必要となります。たぶん年単位…

ただいずれはやってみようと思います。

枯葉の場合は、ホルベインのUVマットバーニッシュの方を、全ての作品の表面にふきつけてから、ギャラリーに送り出しています。

どうしてもUVスプレーをかけないと販売できない、というものではないと思いますが、保護の意味もあるので、展示前につけておいたらよいかと思います。

アクリル板の額で額装する

コーティング材よりも重要だと思っているのが額装です。

額縁の表面には透明の板が入っていますよね。これ、昔はほとんどガラスだったのですが、東日本大震災以降、やっぱり危険だよね、ということになり、アクリル板に置き換わりました。(アクリル板の価格が安くなったのもある)

で、アクリル板はガラスに比べてUVカット効果が高いそうです。なので額装してあれば、ある程度UVカットできる!アクリルの中でもUVカットに特化したアクリル板というのもあるので、気になる場合は、そちらに変えてもいいかもしれません。

私もお客様の「リビングに飾りたいから、UVカット効果の高いアクリルに変えて」という要望に応えて、アクリル板を変更して作品を送ったことがあります。額屋さんもアクリル板だけカットしてくれるので、そういう選択肢があることも知っておくと、対応できます。

作品を剥き出しにしたり、ガラス板というのはUVの観点から見ると望ましくはないようです。なので額装したくない立体作品もアクリルケースに入れておくといいそうですよ。

大額フレームさんのは最初からUVアクリルがハマっているもの多いですね!

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なるべく作品も額装した状態で渡したいですね。特に水彩や色鉛筆の作品は!

枯葉の個人的なUV対策

枯葉も作家として、作品販売をしているので、一応気をつけていることをまとめました。

・水彩にしてはかなり色を濃いめにぬる。

しっかり塗るようにしています。枯葉の絵を見に来ていただいたことがあるクサカベの技術部の方は「枯葉さんの作品くらい色を塗りこんであれば通常展示であれば退色はそこまで心配しなくてもいいのでは…」とおっしゃっていました。もちろん個人的な意見ですが、とおっしゃっていましたが、何かの目安になれば。

・色が淡くなるところは無機顔料

色が淡くなるところも当然出てくるので、特に耐光性の高い色を使用しています。最近の有機顔料はメーカーの耐光性実験ではOKが出ていても、薄めてしまうとかなり色が退色してしまうものもあるようです。淡くなるところはコバルトやカドミウム、土顔料など昔ながらの無機顔料、それも特に耐光性の高いものを使用しています。

・UVスプレーをかける

UV保護スプレーを額装する前に、ふきつけています。

・必ず額装する(アクリル板使用)

額にアクリル板をつけています。アクリル板があるだけで、かなり違うそうなので!水彩作品をそのまま販売&飾るのは、ちょっと不安がありますね。

最後に

意識を変えていきたい耐光性について

ということで…

やっとまとまったー!!

結構作家さんの中でも「耐光性に無頓着な人」と「耐光性を気にする人」と分かれますね。もちろん趣味で描くなら、あまり気にしなくていいと思います。ファイルなどにとじておけばあまり日の光の影響は受けないですし。

展示販売をしていくぞ!という人は、耐光性をわりと気にして欲しいと思いました。絵を買われる方は、買ったあと長く飾るので、結構気にする方が多い印象ですね。

染料系の画材を使って描いている方には、ちょっと厳しい内容になってしまいましたが、でもやっぱり事実は覆せないので、長い目で見れば、知っておいた方がいいかなと思いました(責めたりする気持ちは全くありません🙏)また、染料系の画材を使って作品を販売している方に作家同士が指摘する、みたいなことはしないでくださいね!色々な考えがありますから。

この記事が広まって、少しずつ作家さんの共通見解になっていく(浸透していく)のが望ましいかなと思います。(なので拡散希望🙌)

ただ、買う立場の方は、買う前に使用画材や耐光性について、気になることは作家さんに購入前に質問してみてもいいと思います(色々対策してます、という場合もあるし、知らなかった〜という場合もありますので。)

また実験もしたい

透明水彩や色鉛筆の耐光性についても、すっきりした方が多いんじゃないでしょうか。なぜ耐光性が低い画材と言われてしまうのが、ちゃんと理由がわかれば対策もできますしね。

耐光性関連は質問も多く、また間違った都市伝説も浸透していたりするので、今回ちゃんとメーカーさんに真偽を聞いて、記事にできて本当によかったです。今回はアクリルガッシュとアクリル絵具の違いやポスターカラーについては入れることができなかったので、これはまた追記していきたいです。

また、私としてもはっきりしない部分は独自に退色実験をして、どの程度差が出るのか、結果を調べたいです。特に

・UVバーニッシュの効果

・絵具の薄塗り濃い塗りでどの程度差が出るか

を知りたいです。自分で実験した結果を載せたいと思っています。

悩んでいる人がいたら、この記事をシェアしてください。色々考えるきっかけになれば嬉しいです。

たくさんの反響をいただきました↓大切なことなので、ぜひ読み返してほしい🙏

また色々な意見いただきましたが、また微妙にこの記事に書かれたことと違うように解釈している方も多く、文章で伝えることの難しさも感じます。すべてのことを伝えられたとは思っていませんので、またわかったことを随時追記したり、新しい記事に書こうと思っています。

以下付け足し

全てのアナログ画材ユーザー、そして作品を愛好してくださる方へ、幸あれ!