Twitterの企画に参加したところ、ターナー透明水彩の絵具が当選しましたので、その絵具について書いてみたいと思います。(ターナーさんありがとうございます)
Table of Contents
絵具の内容
届いた絵具は3色。この3色はターナー透明水彩が海外展開している色だそうです。
国内展開しているのが54色。
海外展開しているのが148色。
海外展開のみだった94色は、一部の画材店で2020年5月から販売されるようになったとのことです。ちなみに海外展開されているものは15mlチューブのみで、少し大きいです。
内容は・・・
- 405 カラーパールイエロー
- 393 キナクリドンチャイナローズ
- 478 ブルーシルバー
の3色でした。こんな色です。

カラーパールイエローとブルーシルバーはキラキラしているパール色でした。
キナクリドンチャイナローズは鮮やかな赤です。
一色ずつ解説しますね^^
393 キナクリドンチャイナローズ
「この色、どこかで見た、見覚えがある…」
と思ったら、顔料はPV19で、私が基本7色のマゼンタとしておすすめしている色でした!

最近絵具を塗っていると、何となく顔料が分かってしまうように…(絵のスキルとは関係ありません笑)
この色は鮮やかさもありながら、真っ赤よりもやや紫がかった色(ローズ色)で、抜群に使いやすい色味です。かなり三原色に近い色なのではないかな、と思います。
PV19の絵具には、明るく鮮やかな発色をするタイプと深みがあるタイプがあるのですが、キナクリドンチャイナローズは、明るく鮮やかなタイプです。基本の赤として使えるおすすめの色です。PV19は日本展開色(5mlチューブ)の中にローズレッドという色があるのですが、そちらはやや深みのあるタイプで、キナクリドンチャイナローズは明るく鮮やかなタイプです。
透明感が強く、粒子も細かく滑らかな色です。そして伸びもよく、強めの発色です。
青との混色でも比較的鮮やかな紫が作れますし、黄色やオレンジとの混色の相性もよいです。
とにかく汎用性の高い色なのでおすすめです!
405 カラーパールイエロー

ターナーの海外で展開されている色の中にはパール色のラインナップも豊富です。金や銀だけでなく、様々な色合いのパール色が!
透明水彩では珍しいです。
元々ターナーはアクリルでも、かなり変わった色の金属色(金、銀だけでなく銅色やいぶし銀のような色まで)やパール色、偏光色などのバリエーションが豊富で、他のメーカーと一線を画しているので、透明水彩でもこのような色の展開があるのは何となくうなずけます。
そのうちの、柔らかい感じのするイエローパールです。クリーム色です。塗ってみると思ったより不透明で濃い感じです。どうやって使ったらいいのかな。
濃い色の上に重ねて塗ってもきれいかも。
キナクリドンチャイナローズと混色してみたら、ピンク色に。

ブルーシルバーと混ぜたら、普通の金色のような色になりました。

思ったより、パールのキラキラ感が強いです。パール色やキラキラした色が好きな方にはおすすめです。
478 ブルーシルバー

こちらもパール色のうちの一色。ブルーグレーのパール色で、重ための色です。
色は濃いめで、不透明です。しっかり濃くのせることができるのですが、絵具がすぐになくなります。
ブルーシルバーもキラキラ感が強く、紙の上が光って見えます。部分的にしっかり濃くのせるときれいかもしれません。
キナクリドンチャイナローズと混ぜると、やや分離しますが、幻想的な紫に。

何となく、ネイビーや青との相性が良さそう、と思ったので、インディゴ、ウルトラマリン、フタロブルー、マンガニーズバイオレットなど、寒色系の色と混色してみました。

色々なトーンのパール色ができた。中々いい感じ!
透明水彩のパール色は珍しいから、普通色+パール色で混色して色の幅を広げられるのは嬉しいですね。
私はあまり作品にパールカラーは使いませんが、作品のテーマによっては相性が良いものもあると思います。どうやったら活用できるか考えてみたいなと思いました。
3色使って
3色使って絵が描けるかな、と思ったのですが、パール色のキラキラが思ったより強かったので、人の肌色が作れず(笑)いわゆる三原色で絵を描くというのは難しかったです。
それぞれ魅力的な色なので、別の色との組み合わせで、活用できると思います。
特に、キナクリドンチャイナローズは、普通に基本の赤として使える使いやすい色味でした。
パール色は混色せずに、そのまま上から重ね塗りする方が、輝きの美しさを生かせると思いました。透明水彩のパールカラーは初めて使ったので、面白かったです。
ターナーはドットシートも販売されているので、興味のある方はおすすめです。ドットシートは日本展開色の54色のみのものと海外展開色のみ94色のものとで、2種類売られているので、全色試してみたい場合は、両方買う必要があります。(今回ご紹介した3色は海外展開色です)
12色セットもおすすめです↓