色々なメーカーの絵具を見てきたのですが、ホルベイン透明水彩はパステルカラーが多いんですよね。パステルカラーはイラスト描きさんにも大人気!とりあえず集めてみることにしました。
Table of Contents
ホルベイン透明水彩とは
実は2021年の8月にホルベイン透明水彩全色購入してしまいました。そして全色のレビュー記事も書きました。
そこで思ったのは「想像以上にパステルカラーが多い!」ということでした。皆さんの推し色を教えていただいた時も「ホルベインのパステルカラー」は人気がある印象でした。パステルカラーに関しては、「不要」と考える人もいるし、「便利」と捉える人もいてそれぞれですが、体感としてキャラクターを描く方には人気があるんだなと思いました。
ちなみに、クサカベやターナーもパステルカラーが多いです。日本メーカーは中間色が好みのようですね。
パステルカラーとは?
パステルカラーは「白が混ざった絵具」のことです。白の分量は様々ですが、少しだけ白が入った絵具ではなく、かなりの分量が混ぜられていて、色が「ペールトーン」もしくは「ライトトーン」です。淡い色という感じです。
並べてみるとかわいいですよね。
色がかわいいだけでなく、ちゃんと使い道もあります。
一応自分なりにメリットとデメリットをまとめた記事も書きましたので詳しくはこちらを。
ただ、パステルカラーは基本色ではないです。初めて水彩で描くという場合は、先に買うべき色が存在します。パステルカラーは表現できる色の幅が極端に狭いので、これだけで描くのはオススメしません。アクセントに取り入れてみてはいかがでしょう?
ホルベインのパステルカラーを紹介していくよ
ピンク系
ブリリアントピンク(PR209,PW6)
キナクリドンスカーレットと白のパステルカラー。白が混ざると色の印象が変わりますね。鮮やかなピンクです。そこそこ濃さもあり、みんながイメージするピンクに近いかもしれません。濃淡をつけたり、影を塗るには色が淡いので、他の色を併用する必要あり。
どっちも優しくてかわいい色だあ
シェルピンク(PO73,PW6)
オレンジ顔料と白。サーモンのような淡いピンク。ブリリアントピンクと比べると色は淡いので、1色で濃淡を表現できませんが、ムラなく塗ったり、少しだけ赤みを加えるのに便利。肌色として使ったり、肌の赤みとして使うこともできます。
黄色オレンジ系
レモンイエロー(PW3,PW6) この色をパステルカラーに入れるか悩みましたが、白が入っていたので一応。ソフトなレモン色。混色にはイミダゾロンイエローレモンやカドミウムイエローレモンの方が、発色が良いので使いやすいかも。
ネイプルスイエロー(PY35,42,PW6) カドミウムイエローとイエローオーカー、白のパステルカラー。柔らかいソフトな黄色。色をまろやかにするのに向いている。あまり黄色が好きじゃない人にもおすすめ。私はとても好きなパステルカラーです。
ちょうどひよこちゃんの色ね!
でしょ❤️
ジョーンブリヤンNo.1(PO20,PY35,PW6) カドミウムオレンジ、カドミウムイエロー、白のパステルカラー。肌色というより、クリーム色。かなり色が淡いです。
ジョーンブリヤンNo.2(PO20,PW6) 肌色っぽい色。カドミウムオレンジと白のパステルカラー。肌色として使う人が多い。No.1より少し色が濃い。いずれにしても淡い色。ホルベインのジョーンブリヤンは他のメーカのものより黄色みが強いです。混色してまろやかな色を作ることもできます。
ジョーンブリヤン比較記事。
グリーン系
コバルトグリーン(PG18,PB28,PW6) 単一顔料のコバルトグリーン?と思いきや違います。コバルトブルー、ビリジャンと白の混合カラー。色の雰囲気はコバルトターコイズに似てますが、白が入っているので、やはり不透明です。鮮やかさはコバルトターコイズほどではないですが、粒状化しないので、滑らかに塗る事ができます。
エメラルドグリーンノーバ(PY3,PG7,PW6) 黄色、フタログリーン、白のパステルカラー。パステルカラーの中では色が濃いめ。鮮やかでかわいい色味ですが、あまり使い道がないのか?推し色にはほとんど入っていなかったですね。植物を塗るには色が人工的な感じです。
コンポーズグリーン(PY3,PG7,PW6) 黄色、フタログリーン、白のパステルカラー。組み合わせはエメラルドグリーンノーバと一緒ですが、もっと淡いグリーン。こちらもあまり愛用者を聞きません。植物より、洋服などで使う色でしょうか?
水色系
ターコイズブルー(PG7,PB15,PW6) コバルト系のターコイズブルーに似ている色。フタロブルー、フタログリーン、白のパステルカラー。コバルトターコイズと違って粒状化しないのがありがたいですが、色の鮮やかさはやや負けます。
ホリゾンブルー(PB15,PG7,PW6) ターコイズブルーよりも淡い青。ピーコックブルーを淡くしたような色。風景がなどで、空や水を安定的に塗りたい人には便利や色かもしれません。
水色系は背景にちょうどいいかも!
コンポーズブルー(PB15,PW6) フタロブルーと白の混合色。やや色が濃いめのパステルカラー。こちらも水色っというかんじの色。フタロブルーは色が濃すぎて綺麗に塗れないこともあるのですが、コンポーズブルーは白が混ざっているので、滑らかで塗りやすい。青を水色として使う事が多い人におすすめ。
バヂダーブルー(PB28,PW6) コバルトブルーと白のパステルカラー。色はやや紫より。ピンクやオペラとの混色もオススメです。コバルトブルーはやや粒子が荒いですが、バヂダーブルーは白が混ざっていることにより、粒状化が抑えられています。
紫系
ラベンダー(PV15,PB29,PW6) ウルトラマリンバイオレット、ウルトラマリンブルー、白のパステルカラー。青みがかった薄紫色ですが、これは推し色に入れている人がとても多い色だったのでした。白の影色として使う、肌の影色として使う、ピンクと混ぜるなど、色々な使い道がある便利な色です。私も1度だけパレットに入れていた事があります。
みんなの推しカラー♪
ライラック(PR122,PV23,PW6) キナクリドンマゼンタ、パーマネントバイオレット、白のパステルカラー。ピンクがかった薄紫色。こちらも人気色のようでした。ラベンダーと混ぜて使う、花の色として使うなどこちらも使い道が色々あります。コバルトバイオレットに似た色味です。
グレー系
デイビスグレー(PBk7,PBk6,PW6) ちょっと変わった緑がかったグレー。黒とペリレングリーン、白のパステルカラー。とてもお気に入りの色です。影の色だったり、肌に入れるアクセントとしても機能します。色は薄めで、割とすぐなくなります。
グレイオブグレイ(PBk6,PW6) こちらも変わったグレー。色を弱めたり、少しくすんだ色にしたり、滑らかにするのに使えます。ちょっと使ってみたのですが、結構便利でした!
来年のパレットに入れようかな?
まとめ
ホルベインのパステルカラーは今までほとんど使った事がありませんでした。ジョーンブリヤンやネイプルスイエローくらいでしょうか。ほとんどの色は、白を混ぜれば作る事ができるのですが、独特の不透明感や滑らかさが、便利なこともあります。
特にラベンダーやシェルピンクは、推し色として挙げる人も多いので、気になっていました。少し色を加える時に便利に使えます。
色自体もかわいい!!
そのまま使うだけでなく、混色して色味を和らげることもできます。ただ、パステルカラーだけで色を塗るのは難しいです。他の濃い色と一緒に使ってみるのがおすすめです。気になる色があったらお試しください。