2026年のメインパレットに入れた色を1色ずつ解説します。少し長くなりますが、お時間ある時に楽しんでいただければ✨
Table of Contents
2026年のパレットの傾向
今年のパレットのテーマは
- パステルカラーを入れてみる
- 粒状化色(粒子の大きい絵具)を多めに入れる
- 深みのある色を入れる。
にしてみました。長年気になっていた色を、今年は思い切ってパレットに入れているので、新しく使う色も多いです。

①パステルカラー 今までのパレットは単一顔料がメインで、パステル系の色を使うことも少なかったのですが、最近なかなか便利に使えることがわかって今回は何色か入れてみました。コンポーズグリーン、ホリゾンブルー、レベンダー、ライトグレーが今年はじめて使う色です。ローズ、ルチルイエローは続投といった感じです。
②粒状化色 粒状化の効果を積極的に使うことが増えたので、今年は分離色ではなく単一顔料で粒子の荒い色を多く選んでみました。(粒状化色)ウルトラマリンディープ、ボルケーノレッド、ポッターズピンク、マルーンブラウン、マルスブラウンなどです。
③深みのある色 あとは深みのある色が好きなので、今年は意識して入れてみました。色が濃いめのレンブラントインダンスレンブルー、便利すぎるペリレンバイオレット、パーマネントアリザリンクリムソン、インディゴなどです。
では1色ずついってみましょう✨
黄色系
今年は黄色系は4色、厳選して整理しました。黄色は毎年シュミンケホラダムホラダムやマイメリなど海外メーカーが多くなっています。日本のメーカーの黄色の顔料は種類が少なくスタンダードな色味のみなので、種類が多いシュミンケホラダムやマイメリから選ぶことが多くなっています。
トランスペアレントオーカー new

657トランスペアレントオーカー(シュミンケホラダム)PY42
イエローオーカーの代わりとして入れた色です。顔料はイエローオーカーと同じ。ただ、名前の通り、透明感があります。チューブから出した色もイエローオーカーより黒っぽいのですが、塗ってみると透明感があります。混色した時に透明感のある色が作れるはずです。
イエローオーカーはどのメーカーのものでも、固めてしまうと溶けにくいのですが、こちらはスルッと溶けるといいな…と期待しています。ただ、あまり人気のなさそうな色なので、古いのか、チューブの中身が硬かったです…。使い心地はまたレポします。
ネイプルスイエローミディアム new
099ネイプルスイエローミディアム(マイメリブルー) PBr24
2024に案件を任せていただいた時におすすめの5色の中で紹介した色。今年は山吹色っぽい黄色を使いたかったのでこちらをチョイスしました。柔らかい黄色で、そのままでも混色でも活躍する色味です。真っ黄色よりもこういった暖かみのある黄色の方が使いやすい場面も多いです。

柔らかく滑らかな塗り心地も好き。色は黄色ですが、茶色の顔料です。
カドミウムイエローミドル
225カドミウムイエローミドル(シュミンケホラダム) PY35
こちらは去年からの続投です。基本の黄色として長年愛用しています。

カドミウムイエローはかなり鮮やかで発色も強め。単色でしっかり黄色を塗りたいときにもおすすめですが、混色する時にも黄色がしっかり残るので使いやすいです。私はこのシュミンケホラダムのカドミウムイエローミドルのこっくりした色合いが気に入っています(ただ値段が高いですね…)
基本色なのでどのメーカーでも買える黄色。好きなメーカーで買ってみてください✨
ルチルイエロー
205ルチルイエロー(シュミンケホラダム) PY53
こちらの去年からの続投。とっても好きな色なので今年も使いたいです。単一顔料で白が入っているわけではないけれど、淡く優しい黄色です。このPY53の顔料はレア顔料ということで確かにシュミンケホラダムとマイメリブルーでしか見かけません。

淡い光を表現したい時には、カドミウムイエローでは強く鮮やかすぎるので、こちらのルチルイエローをちょこっと入れたりします。青との混色も便利、朱色との混色も便利で使い道も多いです。
緑系
コンポーズグリーン new
コンポーズグリーン(ホルベイン) PY3,PG7,PW6
こちらははじめてパレットに入れる色で、全く使ったことのない色です。もともと黄緑はホルベインのサップグリーンやシュミンケホラダムのオリーブグリーンイエローのような渋めの黄緑が好みで、コンポーズグリーンのような鮮やかで人工的な黄緑は好みからは外れます。

今年は白の混ざった緑色が入れてみたいと思っていて、最後までニッカーのワカタケにするか、ホルベインのコンポーズグリーンにするか迷っていました。ワカタケが使いやすいのは知っているけどコンポーズグリーンは新しい何かが生まれるような気もして。こちらをチョイス。

ビリジャンヒュー
ビリジャンヒュー(ホルベインアーティストパンカラー) PG7
基本色の1つ。とても鮮やかな緑です🟢

あまりに鮮やかなので、混色でも彩度が落ちにくく、色も濃厚なので深みのある色を作るのにも便利。あらゆる混色の起点となる色です。混色で活躍する色で、毎年消費量が激しいです。今年は去年使ったホルベインアーチストパンカラーの残りの半分を使います。
水でスッと溶けて色も濃いのでおすすめです!メーカー差はないので好きなメーカーで。色名知りたい人は下の記事で↓
コバルトターコイズ
コバルトターコイズ(ホルベインアーティストパンカラー) PB28

こちらも毎年パレットに入り続けている色です。どうしても欠かせない!水色系だとこの色が一番鮮やかで、紙の中に色も沈まないので、差し色として大活躍しています。
色々お試しして行き着いたのは、ホルベインのアーティストパンカラー(固形)のコバルトターコイズ。溶けやすいのでストレスなく塗れますし、色も濃く着色します。たくさん買ってキープしています。
値段もそこまで高くないので、本当におすすめです!
青系
青系は5色です。よく使う色域なので多めに入れました。
ホリゾンブルー new
ホリゾンブルー(ホルベイン)PB15,PG7,PW6

こちらも初めて使う色。塗ってみるとコバルトターコイズとも色が似ていますが、顔料の中身は全然違います。ホリゾンブルーは白とフタロブルー、フタログリーンの混合になっています。滑らかな塗り心地。不透明感もあるので、上から差し色としてにじませてもきれいかなと。何かと青系のパステルカラーは使いやすそうなので、今年新しいチャレンジとして入れてみました。
セルリアンブルーヒュー
セルリアンブルーヒュー(シュミンケホラダム)PW4、PB15:3
鮮やかな青。基本色の一つで、色名こそメーカーによって違うものの似たような色は必ず毎年パレットに入れています。中身はフタロブルー顔料。フタロブルー(イエローシェード)という名前で売っていることが多いです。

この色もパレットに入れないと作れない色が多いです。最近は何色か混ぜて深みのある色を作ったりしています。
セルリアンブルーヒューもお気に入りの絵具の一つなので、久しぶりに入れてみました。
フタロブルー
484フタロブルー(シュミンケホラダム)PB15:1
こちらの青もちょっと珍しい青で、少し落ち着いたトーンややや淡い色味がお気に入りです。くすんだ水色として使うと絵が落ち着いた雰囲気になります。

こちらも久しぶりにパレットに入れてみました。最近使うようになったルチルイエローやポッターズピンクとの相性が気になっています。楽しみ✨
ウルトラマリンディープ
392ウルトラマリンディープ(マイメリブルー)PB29
基本色の一つですが、マイメリブルーのウルトラマリンディープの色や質感がとても気に入っているので、続投です。粒子が粗いウルトラマリンなので、クセは強いのですが、この粒子感が効果的なことが多いです。色はとっても鮮やかで、ほどよい透明感があります。滑らかなウルトラマリンが好きならまっち、ターナーがおすすめです。

マイメリ売り上げランキングでも上位になっていて嬉しかったです。このブログからもたくさん売れてます。ますます布教しないとです。
インダンスレンブルー
585インダンスレンブルー(レンブラント)PB60
深みのある青です。特に黒が混ざっていないのですが、最初からこの色です。

こちら絵具もメーカーを変えてパレットに入れることが多い色ですが、レンブラントのインダンスレンブルーがとても気に入ったので続投することに。色がかなり深めで、渋みがあるので好みの色です。そのまま使ってもまとまりやすく、深みもあるおすすめ色✨
紫系
ラベンダーnew
525ラベンダー(レンブラント)PB29,PV15,PW6
青紫。同名の絵具がホルベインにもあるのですが、そちらは私には少し色が淡すぎるので、レンブラントのラベンダーがお気に入り。こちらは濃く塗ればかなり色がしっかりつくし、混色でも色が濃くなりすぎないので絶妙に使いやすいです。
同じくレンブラントのローズと組み合わせて使う予定です。

カルチゾールバイオレット
カルバゾールバイオレット(ダニエルスミス)PV23
基本の鮮やかな紫色で(どのメーカーにもあり)ディオキサジンバイオレットという名前の顔料です。ダニエルスミスのものはかなり発色が強く、黒っぽい色も出ます。その奥深さに惹かれました。色も青みが強いような感じがします。

単色で紫を使うことは少ないのですが、深みのある色を表現できる色として重宝しています。
ペリレンバイオレット
ペリレンバイオレット(ウィンザー&ニュートン)PV29

久しぶりにパレットに入れる色。深く渋みのある赤紫なのですが、この色はピンポイントで重宝する色で、暖色系の色に影の色として入れたり、植物の赤み、グリーンの差し色、深みのある混色など、とにかく便利なんです。便利すぎてすぐに頼ってしまうので、ここ数年は距離を取ってましたが、また使いたくなってパレットに入れました。
意外とペリレンバイオレットは珍しく、ウィンザー&ニュートンはかなりお値打ちな感じがしますね。
赤系
今年は赤が多めです。合計4色入れています。
ローズ
357ローズ(レンブラント)PR122,PW6
青みがかったピンク色です。

去年パレットに入れてみてよかったなと思った色の一つです。PR122キナクリドンマゼンタに白が混ざった色です。私はこの系統の色をピンクとして使うことが多いので、とても重宝しました。鮮やかなピンクでオペラとも似ていますが、耐光性が高いので安心して使うことができます。
お花をよく描く人にもおすすめの色です。
パーマネントアリザリンクリムソンnew
パーマネントアリザリンクリムソン(ホルベインアーティストパンカラー)PV19,PBr25
今年初めて入れる赤色です。普段入れている赤より少し深みがあります。

基本の赤として毎年PV19の赤を入れているのですが、去年はシュミンケホラダムのルビーレッド、その前はウィンザー&ニュートンのパーマネントカーマインを入れていました。今年はそれらの色より少し深みのあるパーマネントアリザリンクリムソンという色を入れてみました。ホルベインアーティストパンカラーの赤です。色の好みだけでいうと真っ赤よりも少し深みのある赤の方が好きなので、積極的に使えるといいなと思っています。今年は赤とも和解したい…
バーミリオンヒュー
バーミリオンヒュー(ホルベインアーティストパンカラー)PR188,PY154
ここ2年使ってみて、すっかり気に入ってしまったので続投です。朱色ですが、透明度も高く、かなり鮮やかで、軽やかな色合いです。水だけひいて、滲ませるだけでとてもきれいです。色もややオレンジがかっているので、人物の肌にも相性ぴったりでした。薄く溶いて重ね塗りすると、パッと華やかになるのもお気に入り。

ホルベインのバーミリオンヒューと同じ名前ですが色味はかなり違って、ホルベインアーチストパンカラーの方が断然鮮やかで、透明感があります。

ボルケーノレッドnew
ボルケーノレッド(シュミンケホラダム)PR108

こちらは初めて使う色です。通常色ではなくグラニュレーティングカラーズのボルケーノシリーズから選びました。(とはいっても単一顔料で分離色ではありません)
実は前々から密かに気になっている色でした。赤系の粒状化する色で、粒子が大きいため、モケモケっとした模様ができます。赤系の粒状化色ってほとんどなくて、あってもポッターズピンクくらい(それでもかなり渋めのピンク)と思っていたので、この色を最初に見かけた時は衝撃を受けました!
顔料を見ると、PR108。なんとカドミウムレッドなのでした。粒子の荒いカドミウムレッドなるものがあることを知り、これはどうしても使ってみたい!と思ったのでした。
粗密感がすごくて、色はあまり濃くつかないので、あっという間に使い切ってしまいそうで怖いですが、楽しみです。
茶色系
茶色も多めですね。かなり個性的な色ばかり入れています。
インデアンレッド
インデアンレッド(ホルベインアーティストパンカラー)PR101

深みのある赤茶色です。赤茶色系の色には赤っぽく鮮やかな色やオレンジ色っぽいもの、黒っぽいものなど色々なバリエーションが存在するのですが、こちらのインデアンレッドは渋めで濃いめの色です。発色が強く、不透明感の強い色なので、しっかり塗りたいときには活躍します。染みつきも強いので、下地に塗ってベースカラーを作るのにも✨
こちらも毎年似たような色を入れているため、自分の中では定番の色となっています。
ポッターズピンク
ポッターズピンク(ウィンザー&ニュートン)PR233
ものすごく粒子の荒いくすんだピンク色。茶色系の色として使うことが多いので、この場所に入れました。主に下地に使うことが多いです。チューブから出すとカチコチになってしまって、使うたびにチューブから出すようにしていたのですが、「固形だと溶かしやすいですよ」と教えていただいたので、固形絵具を買ってみました。

パレットに入っているといつでも使えるので、別の色との混色も試してみようと思います。
マルーンブラウンnew
マルーンブラウン(シュミンケホラダム)NBr

粒状化する明るめの茶色です。初めて使う色。シュミンケホラダムには珍しい茶色が多く(種類も多い)毎年1色ずつ、はじめましての茶色を入れていますね…まだ道のりは遠い笑 マルーンブラウンはやや明るめの茶色で、オレンジより。そしてうっすら黒が粒状化する個性的な色です。茶色はなんだかだで使うので、これもすごく使うのが楽しみな色の1つです!
マルスブラウン
マルスブラウン(マイメリブルー)PR101
去年から使い始めて、思ったより使い勝手がよかったので続投です。茶色から黒い粒子が分離するクセの強い色なのですが、いざ使ってみるとそこまでクセは感じませんでした。特に濃いめにしっかり塗る塗り方がよかったです。バーントアンバーやセピアに比べると発色が強いので、しっかり塗るときによかったです。去年もなんだかんだでよく使う色の一つでした。

マイメリブルーはチューブが大きいですが、なんだかんだで長く使えるのでおすすめですね。
黒グレー系
インディゴ
インディゴ(ウィンザー&ニュートン)PB15,PV19,PBk6

我が家のインディゴのストックがなくなってしまったため、ひさしぶりに買いました。今年はウィンザー&ニュートンのインディゴに。インディゴ自体はよく使う色ですが、ウィンザー&ニュートンのものははじめてかも!しかも固形です。
色は思ったより青いです。濃い色味が使いたいことが多いので活躍する予定です。
ピーチブラックnew
ピーチブラック(ホルベインアーチストパンカラー)PBk1

真っ黒の絵具をパレットに入れることが少ないのですが、今年はあえて入れてみました。選んだのはホルベインアーチストパンカラーのピーチブラックという色です。不透明で、やや青みがかった不透明の黒です。グラデーションの一番濃い部分に使ってみたいとぼんやり考えています。
ライトグレーnew
ライトグレー(セヌリエ) PW6,PB29,PBk7

ずっと気になっていた色の1つ。はじめて購入してみました。セヌリエはグレー系の色が人気らしいのですが、ライトグレーはセヌリエグレーと並んで個性的なグレーです。水たっぷりで塗ると、うっすら分離もして複雑な表情を見せます。何かとグレー系の絵具は使い勝手がよいので活躍するはず。楽しみです!
今年の抱負
ということで、今年はこの26色で頑張りたいと思います。今年ははじめての色が10色もあるので、新しい組み合わせを考えるのがとても楽しみです。またおすすめの色などお知らせできたらと思います。
簡単に今年の抱負を!
・今年は展示や販売の枠にとらわれずに、描きたいものを追求する年にしたいと思います。なのでいつもよりはグループ展の数を減らしていく予定です。個展と枯葉庭園企画のグループ展に注力できればと思っています。
・また、通販にも力を入れていく予定です。これまでは、期間限定で小作品の通販が多かったのですが、今年は常設通販をスタートしたいと思っています。1月は展示が忙しいので2月くらいから始められるように準備しています。また告知いたしますね✨
・あとは、今年も新しい画集を作りたいですね。何とか時間を作って完成させられるように頑張ります。
・有料記事は今年も書きます。今年は技法系の講座記事を作る予定です。こちらも時間を作って取り組みたいと思ってます。
いっぱいいっぱいになりすぎないように、自分のペースを守って今年も活動していきます。では今年もどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくね〜!




































