2025年7月7日に発売されたばかりのホルベインのナイトフォールカラーズ!暗めの分離色5色なのですが、絵具の特徴や色見本をのせていきます。予想以上にクセつよではあった!
Table of Contents
ナイトフォールカラーズとは?
今回紹介するのは、ホルベインの新しい分離色のシリーズ、その名もナイトフォールカラーズ!!

2025年7月に発売されました。発売前から情報を見かけてワクワク。すぐに買いに行くつもりだったのですが、毎年夏休みは色々予定が入りがちで思うように動けず💦このタイミングとなりました。
ナイトフォールカラーズは全5色のみ。色は一見すると黒っぽい感じと鮮やかな色が混じり合った不思議な色合い。どちらかというと暗めの分離色なのですが、どんな色合いなのか?今までの分離色とはどんなところが違うのか?

絵具の特徴を紹介していきたいと思います。
ちょっと変わった絵具だったよ〜!
面白そう!楽しみ〜✨
そもそも分離色とは?
そもそも分離色とは何なのか?詳しくはこちらの記事を見て欲しいのですが、簡単におさらいしますと。
絵具に使われている顔料には、粒子が細かいものと粒子の荒いものがあります。粒子の細かい絵具同士は、混ぜた時にしっくり混ざるのですが、粒子の荒い絵具と粒子の細かい絵具はうまく混ざりません。
一見、混ざったように見えても、粒子の荒い絵具は重いので沈んでしまうし、粒子の細かい絵具は軽いので水にのって動き回ります。それで、それぞれの色が分かれて分離します。
その顔料の特性を生かして2色が分かれる絵具が分離色です。
実は粒子の荒い絵具同士なら、しっくり混ざるのかというとそうでもなくて。粒子の荒い絵具同士でもやはり比重が違うので、分離してしまうことが多いです。
ナイトフォールカラーズの特徴
ナイトフォールカラーズの使用顔料
今回のナイトフォールカラーはどういう分離色なのかというと
粒子の荒い絵具×粒子の細かい絵具
のタイプです。そして粒子の荒い絵具が統一されていて、オキサイドブラックPBk11という色です。このオキサイドブラック(マルスブラックという名前でも知られている)絶妙にクセの強い黒絵具で、こちらの黒の顔料の中身は酸化鉄の黒です。

どんな色かというと、ザラっザラの粒子の荒い黒絵具。粒子の荒い色って色々あるのですが、真っ黒は珍しくて。紙の凹凸に黒の粒子が溜まるのですが、すごくワイルドというか…。かなり使い所を選ぶ黒ではあります。
ナイトフォールカラーズは、
オキサイドブラック(PBk11)×鮮やかな色
の組み合わせで作られた絵具なのです。
使用顔料
| 色名 | 使用顔料 |
| ナイトフォールレッド | PR264,PBk11 |
| ナイトフォールイエロー | PY110,PBk11 |
| ナイトフォールグリーン | PY154,PG7,PBk11 |
| ナイトフォールブルー | PB15,PBk11 |
| ナイトフォールバイオレット | PV19,PBk11 |
色の出方の特徴
塗ってみた時の色の出方がとても面白いです。一般的には鮮やかな色と黒を混ぜると、暗い色になります。こんな感じで彩度も下がるし、同時に明度も下がります。渋くなって暗くもなるという感じ。インディゴという色があるのですが、これは青と黒が混ぜられた色なのでそれをイメージすると分かりやすいかもしれません。
ですが、ナイトフォールカラーズは分離色なので、色の出方がちがいます。

たとえばナイトフォールブルー。濃く塗ったときは分離しないので暗いインディゴカラー(渋くて暗い色)ほとんど黒に見えます。そこに水を加えて伸ばしていくと黒と鮮やかな水色が分離していき、青と黒が両方見えます。
ちなみにインディゴという色も黒と青の顔料の組み合わせなのですが、分離しないので、色を淡くしても色が渋いままです!

ナイトフォールの他の色も同じ感じ。結構鮮やかな色が浮いてくるんです。
わ〜✨とっても面白い!
ナイトフォールカラーズの色見本
ナイトフォールカラーズは全部で5色、こちらはホワイトワトソンに塗ったもの↓

ここからは1色ずつ試したものです。右がヴィフアール、左がアクリルデネブに塗ったものになります。紙によってもかなり印象が違います。
ナイトフォールレッド


濃い部分は焦茶色??のような色。伸ばしていくと鮮やかな赤が出てきます。色だけ見るとちょっと毒毒しい感じにも見えるけど、薄く塗り伸ばすとベースカラーにもなる色。濃く塗ったときと、淡くしたときのギャップが素敵な色。人物画で肌色を少しくすんだ感じにしたい時とかに使えそうだな〜と思ったりしました。
ナイトフォールイエロー


イエローというより、オリーブグリーンのような色。濃淡で色を塗っていくというより、淡くしてベースカラーによさそう。発光表現やクラシカルな色合いのベースにも使えそう。この色だけは濃く塗ってもあまり黒っぽくはならないです。
ナイトフォールグリーン


わりと紙によって色の出かたが違う色。深緑っぽく発色することもあれば、しっかり黄緑が分離して宇治抹茶のような感じになることも。葉っぱや木の影のような感じにもつかえるし、分離させないでペリレングリーンのような緑の暗色として使ってもよさそう。
ナイトフォールブルー


1色買うならこの色が一番汎用性が高そうかな、と思いました。ブルーという名前だけど、結構青緑っぽい色です。黒っぽいインディゴカラーから、鮮やかな水色までのグラデーションが自然で一番きれいに見える。
ナイトフォールバイオレット


暗色として便利な色。紫といっても赤みが強いタイプ。特に肌色のくすんだ影などに、重ね塗りしても便利。こちらも黒〜紫のグラデーションがきれいに見えやすく、汎用性高め。ただ、ムラになりやすいというか、きれい塗るのが難しい!
ナイトフォールカラーズの作例
この5色を1色ずつ使って豆色紙を描いてみました!本当は大きい紙の方が、分離を生かせそうな感じがしたのですが、豆色紙の方が統一感出るかなと思いまして…

紙がホワイトワトソンなのであんまり分離していないですね。
分離させようとすると、水がたっぷり必要なので、色が薄まってしまいますし、加減が難しいです!背景の夜空はナイトフォールブルーとナイトフォールバイオレットを混ぜています。(ナイトフォールレッドを混ぜたものもある)1色だと色が濃くのりにくいのですが、2色混ぜると相乗効果で色が濃くなりますね。ムラにはなるのですが、粒子がつぶつぶしているのが見えて奥深い感じになります。

5つ並べてみるとカラーバランスもよくて可愛いです。ちょっとダークな配色と相性がいいですね。粒子感が好きな人には刺さるかもしれません。
初心者には難しい絵具
PRというわけでもないので、忖度なくレビュー言わせてもらえるならば…
正直、難易度が高い絵具!!!
絵具自体は面白いのですが、問題は黒なんです。黒と鮮やかな色の組み合わせというところで、いつものように水たっぷりで分離させていくと、
なんというか…
黒の点々(オキサイドブラック)が汚れのように見えてしまうことも。

これを汚れのように見せないためには、あまり分離させすぎないことと、絵具をたっぷり使って濃いめに使うのが、キモだと思いました。なので、淡色で塗ることが多い作家さんは、難しく感じるかも。逆にダークカラーが得意な人にはおすすめ!!
ダークカラーだという部分は便利。分離色として考えると使い所に悩む!という感じかも。



あと、先ほどもお伝えしましたが、紙によってかなり分離の出方が違うので、同じ色でもかなり印象が変わります。綺麗に見えない場合は、水彩紙を変えてみるといいかもしれません。試した中では、アクリルデネブが綺麗に出ました。
アルシュも良さそうだと思ったのですが、お試しするだけには勿体無いので、作品で試してみたいです。
オキサイドブラックを使用したカラー
実はオキサイドブラック(PBk11)を使用したカラーは他のメーカーにもありまして。それがレンブラント水彩のダスクカラーです。
個人的な意見になりますが、同じような黒×鮮やかな色のタイプの分離色だったらダスクカラーの方が扱いやすい(クセはない)かもしれません。それは比較的黒の部分が強く、鮮やかな色が飛び出してこないんですよね。(おそらく黒の量が多い)そのため黒〜鮮やかな色、のグラデーションが自然なんですよね。

使い比べしてみるのも面白いかも!!
最後に
とはいうものナイトフォールカラーズは5色入ってこの価格。とにかく「お、買ってみようかな」と思える価格なんですよ!!セットで箱買いできるのも強み。手に入りやすいのも嬉しいポイント。
気になる方はぜひお試しを!!そして感想を聞かせて欲しいですね。
他にも分離色の記事〜






























コメントを残す