今回は水彩紙クレスターについてご紹介します。安いわりにはそれなりに描ける水彩紙です!気軽にお試しください。
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クレスター水彩紙とは
こちらはホルベインの水彩紙。日本生まれの水彩紙です。現在売られている水彩紙の中でもトップクラスにお安いです。
実はクレスターはあまり使ったことのない水彩紙で、2冊しか買ったことがありません。1冊買ってみてあまり合わないと感じたのですが、今回久しぶりに使ってみて、「思ったより使える」と感じました。もちろんかなり安めの水彩紙なので、弱点もありますし、描くのにコツも入りますが、そこも含めて紹介したくなりました。
手に入りやすい水彩紙✨
きれいに描くのにはコツがいります!
ブログには高級水彩紙のレビューを優先的に載せていたのですが、気軽に使える水彩紙のレビューも需要があるので(比較のために)プロの目線からどんな水彩紙なのかと紹介したいと思います。
↑これはホルベインのHPからの引用です。クレスターは画用紙ではなくれっきとした水彩紙。コットンとパルプの混合紙とのことです。
クレスター水彩紙
| 素材 | コットン+パルプの混合紙 |
| 紙の色 | クリーム色 |
| 発色 | 落ち着いている |
| 地の滑らかさ | 凹凸は少なめの中目。下書きしやすい |
| にじみ | そこまで広がらない |
| 乾きのスピード | 早め |
| 重ね塗り | 濃く塗ったところは、重ね塗りをすると色が溶け出す。 |
| リフティング | リフティングはしやすい。 |
| 価格 | あらゆる水彩紙の中ではかなり安い方 |
| その他 | 表面はやや弱め |
クレスターってどんな水彩紙?
クリーム色の紙色
まずパッと目に入るのがクリーム色の紙色です。わりと紙色の色が強めなので、絵具の発色もかなり落ち着いた感じになります。この色は思ったよりよくて、全体が落ち着いた感じにまとまるのでお気に入りです。
ただ、絵具の色を淡く使う場合や、青や紫を鮮やかに使いたい時は、このクリーム色が邪魔になる可能性もあります。
乾くのははやめ、にじみはきれいに
もちろん100%コットン紙には敵わないのですが、わりときれいににじみます。乾くスピードが早いので、にじみは大きく広がりませんし、水が多いとエッジもできるので、高級水彩紙に慣れてしまうと、扱いづらさはあります。

ただ、全体の印象はそんなに悪くないです!独特の絵具の寄りなどはありますが、均一さにこだわらなければ水彩らしい良さがあると思います。
重ね塗りは注意すればできる
以前使った時に困ったのが、重ね塗りが上手くできないということでした。どうしても絵具が表面にのっている感じなので、上から色を重ねると下の絵具が取れてしまいます。
どうしても重ね塗りが難しい💦
たぶんこのあたりがちょっと難しく感じるところだと思うのですが、コツは
・柔らかい筆を使うこと
・乾燥に時間をかけること
・重ねるなら淡い色同士を重ねる

クレスターはコットン+パルプの混合紙で、価格から考えるにコットンの割合は少なめだと思います。ただコットンが含まれているので100%パルプの水彩紙と比べると少し絵具を吸い込んでいる感じもあるんです。なので、柔らかい筆でそっと載せれば、思ったよりは重ね塗りができます。
ただ、濃い色に関しては、紙を絵具を吸い込みきれていないので、重ねると色が崩れます(画像右)淡彩同士ならなんとか重ねられる。
その分、リフティングはばっちりできるので、一度塗った部分の色を取って、発光表現などこの水彩紙ならではの表現もあると感じました!

水彩で濃い色は乗りにくい
クレスターは淡めの色使いだと上手く塗れるのですが、濃いめに塗ろうとすると色が乗りにくくて、ムラになってしまいます。なので、私は、濃い部分はガッシュやアクリル絵具を使ったりしています。このあたりはクレスターの限界みたいなものを感じました。
左が透明水彩で濃い色を塗ったみたもの、色が全然染み込みません。右は諦めてアクリルガッシュで塗り直したものです。


ただ、透明水彩らしい、透明感を感じる濃度で塗ったところはかなりいい感じです!きれいににじみも出ているし、重ね塗りも柔らかい筆ならできています。


ソフトな紙目、滑らかな描きごこち
適度に凹凸もあるのですが、紙肌が柔らかく滑らかな描きごこちです。なので色鉛筆やペン線画も描きやすい!コットン水彩紙は水彩のにじみはきれいにできるけど、紙肌が硬く、凹凸も大きくて下書きが描きにくいことが多いので、クレスターみたいな水彩紙は本当に描きやすく感じます。

ただ、色鉛筆もそこまで濃い色がのりません。
マスキングはNG
表面はそこまで強くありません。マスキングテープはなんとか使えるのですが、マスキングインクはごりっと剥がれますのでご注意を!
粘着強めのマスキング→剥がれる
粘着弱めのマスキング→紙に吸収されて剥がせない
なので、あまり凝った作品を描くのではなく、ささっと描くのに向いている水彩紙です。
分離色はきれいに分離する
分離色、とても分離しやすいです。粒子の荒い絵具もいい感じに凝集しやすいです。なので分離色を使って絵を描くのはとてもおすすめ!

こちらの作品はグレー系の分離色、粒状化色を5種類使って描いたのですが、どれもきれいに分離してくれて、作品に彩りを加えてくれました。

おわりに
ということで、思ったよりは「やるな?」と感じる水彩紙でした。特に重ね塗りの問題は以前よりも柔らかい筆を使っていたせいか、問題には感じませんでした。
思っていたよりできる子でした
筆は柔らかいのが合うみたい✨
クレスターは調べたとところ2番目に安い水彩紙でした。シリウスやアルビレオに比べると水彩らしさを活かして描けるので、ときどき息抜きしたいときにはいいかも〜!
出来上がった作品はわりといい感じに仕上がったので、また使ってみたいと思っています。もちろんできないこともあるので、その辺りはしっかり認識した上で使ってみてほしいと思います。
今回私が購入したのが、こちら。ブロックなら水張りしなくても描けます。24枚SMサイズでこの価格ですからね!かなりお手頃だ!!
お手頃な水彩紙はこちらのリンク集から〜!
描きごこちのよい水彩紙(高級)リンク集↓




































良質パルプとコットンを原料としたナチュラルで優しい色味の水彩紙です。
紙目は中目、毛羽立ち難くなめらかな描き味で、吸い込み・乾燥がやや早いため、制作スピードを重視する方にもオススメです。
水彩独特の技法はもちろん、パステルや色鉛筆を使う時にも強みを発揮します。
塗り絵のような線画を用いた描写や絵手紙にも向いています